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ミラが「バ美肉」論文で学術賞「プリ・ジャンル」受賞! VTuber研究ユニット「Nem x Mila」活動ふりかえり
VTuber研究ユニット「Nem x Mila」として一緒に活動している、スイスの人類学者「ミラ(リュドミラ・ブレディキナ、Liudmila Bredikhina)」が5月17日、「バ美肉」をテーマにした修士論文で、ジュネーブ大学のジェンダー分野の学術賞「プリ・ジャンル(Prix Genre)」を受賞しました! 「バ美肉」に関する研究が学術賞を受賞するのは世界初の快挙! 各種メディアで大きな話題になっています。おめでとう! この記事では「Nem x Mila」のこれまでの活動を振り返ります。
8/23追記:論文が公開されました!
Babiniku: what lies behind the virtual performance. Contesting gender norms through technology and Japanese theatre (バ美肉:バーチャルパフォーマンスの背後にあるもの)
私の修士論文に基づく記事が「Japanese Studies」に出版されました。
— ミラ🌺🦇バーチャルカルチャーの研究者 (@BredikhinaL) August 23, 2022
バ美肉:バーチャルパフォーマンスの背後にあるもの。テクノロジーと日本演劇を通じたジェンダー規範の争奪https://t.co/nLUUcxWsMl #ejcjs #バ美肉
ジュネーブ大学のジェンダー分野の学術賞「プリ・ジャンル」
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「ジェンダー」に関する新たなアプローチを提案するジュネーブ大学の学生の学問的研究を強化促進するために設立された学術賞です。2022年5月17日にジュネーブ大学で授賞式が行われ、ミラは他の5名の学生と共にプリ・ジャンルを受賞しました。
※Prix Genre - https://www.unige.ch/rectorat/egalite/programmes-et-formations/programmes/prix-genre/
ミラの論文『バ美肉:バーチャルパフォーマンスの背後にあるもの』
![](https://assets.st-note.com/img/1653742986451-T3ixiCuHsM.png)
ミラの修士論文のタイトルは『バ美肉:バーチャルパフォーマンスの背後にあるもの。テクノロジーと日本演劇を通じたジェンダー規範の争奪(原題:Babiniku: what lies behind the virtual performance. Contesting gender norms through technology and Japanese theatre)』
この研究は、バーチャル世界で美少女になる日本発の文化「バ美肉(=バーチャル美少女受肉)」に焦点を当てたものです。バ美肉は日本のVTuber(バーチャルYouTuber)から始まったもので、中の人の性別を問わずに可愛らしい美少女キャラクターとして活動する興味深い現象です。
このテーマを研究するために、ミラはユーザーに密着して行動様式を多面的に調査分析する「エスノグラフィック・フィールドワーク」を2019年11月から2020年5月にかけて実施しました。バ美肉がアートにとってどのような意味を持つのか、日本の演劇文化との関係や背後にある心理を理解し、美少女として自分を演出することが日本のジェンダー規範にどのような影響を与えているのか、様々な観点で考察を行いました。
私もバ美肉のひとりとして協力させてもらいました!
各種メディアで大きな話題に
PANORA - スイスの人類学者・ミラ、「バ美肉」に関する論文でジュネーブ大学のジェンダー分野の学術賞「プリ・ジャンル」受賞
MoguLive - スイスの人類学者による「バ美肉」に関する論文がジュネーブ大学の学術賞を受賞
AUTOMATION - “バ美肉”テーマの論文がジェンダー分野の学術賞を受賞する。バーチャル美少女になる人々は何を実践しているのか
KAI-YOU - 「バ美肉」に関する論文、学術賞を受賞 ジュネーブ大のジェンダー分野で
ジャーナリストの佐々木俊尚さんや、作家の平野啓一郎先生など、著名人も注目!
男性側の可視化されにくい欲求はもっと認識されてほしい。「現実世界の男性性から逃れて、弱さや人に頼ること、あるいは魅力的に振る舞うことを許容してもらえる」/バ美肉テーマの論文がジェンダー分野の学術賞を受賞する。バーチャル美少女になる人々は何を実践しているのか https://t.co/YLJnfgbfJv pic.twitter.com/oSDLubJeid
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) May 28, 2022
「分人」を取り上げてくださったバーチャル少女ねむさんの
— 平野啓一郎 (@hiranok) May 27, 2022
『メタバース進化論』でも、日本の「バ美肉」文化について書かれています。非常に勉強になる本ですので是非。ねむさんは、ミラさんと共同で大規模調査をされています。 #NewsPicks https://t.co/8dSPXusST9
VTuber研究ユニット : Nem x Mila
VTuberやメタバースが人類に与える影響を調査しています。ぜひTwitterのフォローをお願いします!
![](https://assets.st-note.com/img/1653742883921-6MYV8IeF60.jpg?width=1200)
ミラ (Liudmila Bredikhina)
スイス・ジュネーブ大学の人類学者 (修士課程終了)。日本のVTuberやバ美肉などの現象が人間のアイデンティティやコミュニケーションに与える可能性について着目し、様々な研究レポートを発表。「バ美肉」に関する論文でジュネーブ大学のジェンダー分野の学術賞「プリ・ジャンル」を受賞。
Twitter : @BredikhinaL
バーチャル美少女ねむ
日本のメタバース文化エバンジェリストにして、世界最古(自称)の個人系VTuber。HTC公式VIVEアンバサダー。VRChat・Neos VR・バーチャルキャスト・cluster等、各種ソーシャルVRのヘビーユーザーでもある。自身の体験とVR国勢調査を元に解説書『メタバース進化論(技術評論社)』を出版。
Twitter : @nemchan_nel YouTube : ねむちゃんねる
Nem x Mila:これまでの活動
レポート「新型コロナはバーチャルコミュニケーションを加速したか」を発表
朝日新聞「論座」でインタビュー掲載「新型コロナはバーチャルコミュニケーションを加速したか」
![](https://assets.st-note.com/img/1653744514821-5Sa0R0eg2J.png)
バーチャル学会2020で登壇「新型コロナはバーチャルコミュニケーションを加速したか」
![](https://assets.st-note.com/img/1653744301623-FUwWIXYCLi.png?width=1200)
メタバースの大規模調査「ソーシャルVR国勢調査2021」を発表
国際VR技術会議「VRDAYS EUROPE 2021」に登壇「メタバースとは何か」
![](https://assets.st-note.com/img/1653743672150-TVb6FivvhJ.png?width=1200)
バーチャル学会2021で発表「ソーシャルVR国勢調査2021」
これからもNem x Milaは、VTuberやメタバースの新たな文化や人類に及ぼす影響を探っていきます!
※「バ美肉」徐々に国際語になりつつある?
![](https://assets.st-note.com/img/1653744714223-bl86fomiOb.png?width=1200)
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