ねむ×内閣府「メタバース官民連携会議」ゲスト登壇【住人の声を聴いて】
私バーチャル美少女ですけど内閣府の会議に呼ばれちゃったレポートです!!!
昨年2022年11月21日、私・メタバース文化エバンジェリスト「バーチャル美少女ねむ」は内閣府「メタバース官民連携会議」にてゲストスピーカーとして登壇しました。実際の私のメタバース生活をデモンストレーションした上で、ユーザーの生活実態について様々な観点から解説しました。そして、黎明期のメタバースで既に数百万人の住人が人生を送っていること、政策検討にあたっては住人の声をしっかり聞いて進めてほしいことを伝えました。
アバターの姿で内閣府の会議に出るのは我ながらシュールな光景でしたが、それだけに政府の意気込みを感じました。規制議論に終始せず「ユーザーをいかに理解するか」「メタバースの発展に国として何ができるか」といった点が強調されていたのは非常によかったと思います。
※受付終了しました
またこれらの議論を受け、2023年5月7日まで、内閣府が論点整理にあたり、広くパブリックコメントを募集中です。私達の声を直接政府に届けるチャンスです。今後のメタバースでの生活に関わってくる可能性のあることなので、メタバース住人の方など提案・懸念がある人はぜひ投稿してみてはいかがでしょうか。さまざまな意見を広く集めたいそうです。この記事で投稿方法についてもまとめました。
内閣府「メタバース官民連携会議」とは
正式名称は内閣府知的財産戦略推進事務局「メタバース上のコンテンツ等をめぐる新たな法的課題への対応に関する官民連携会議」です(長い)w
※出典:メタバース上のコンテンツ等をめぐる新たな法的課題への対応に関する官民連携会議
住人の声を聞いて進めてほしい
私はゲストスピーカーとして、2022年11月21日に行われた第1回「メタバースのエコシステムと法的課題(ルール形成)等について」にてオンラインで登壇発表と質疑応答を行いました。
実際にライブで仮想空間の映像を見せながら私のメタバース生活のデモンストレーションを行い、VR機材・ワールド・アバターのしくみなどを解説しました。また、メタバース住人としての私自身の体験や住人へのインタビュー、そして大規模調査「ソーシャルVR国勢調査2021」の内容を元に、メタバースにおけるユーザーの生活実態を様々な観点から解説しました。
そして、黎明期のメタバースで既に数百万人の住人が人生を送っていること。メタバース内での自由を妨げるような規制には否定的な住人が非常に多いことを挙げ、政策検討にあたっては民間企業だけでなく実際にそこで暮らしている住人の声を聞いて慎重に進めてほしいと伝えました。
産学官+バーチャルでオープンに議論を
以下、座長の中村伊知哉さんのブログ記事より、私が参加した第1回の内容を抜粋します。
※参考(座長の中村伊知哉さんのブログ記事):政府メタバース会議、発足。 ~ Ichiya Nakamura / 中村伊知哉
首相官邸ウェブサイトに「バーチャル美少女ねむ」掲載
なんと首相官邸のウェブサイトにも「議事次第」という形で「バーチャル美少女ねむ」の名前を掲載頂きました!(シュール過ぎるw)
※出典:メタバース上のコンテンツ等をめぐる新たな法的課題への対応に関する官民連携会議(第1回)議事次第
【5/7まで】内閣府がパブリックコメントを募集中
その後も複数回にわたって活発な議論が行われ、結果的に内閣府が論点整理にあたり、2023年5月7日まで広くパブリックコメントを募集することになりました。
今後のメタバースでの生活に関わってくる可能性のあることなので、メタバース住人の方など提案・懸念がある人はぜひ投稿してみてはいかがでしょうか。さまざまな意見を広く集めたいそうです。
投稿方法
「メタバース官民連携会議」のアウトプットである「論点整理案」(①)の資料(結構ボリュームあります)を参考にしつつ、それぞれ意見や要望を自由にフォーム(②)から投稿(意見登録)するかたちとなっています。フォーム以外にも郵送でも投稿することができます。
※期限:2023年5月7日23時59分
①論点整理案:メタバース上のコンテンツ等をめぐる新たな法的課題等に関する論点の整理(案)
②投稿フォーム:内閣府共通意見等登録システム - 内閣府
※募集要項:「メタバース上のコンテンツ等をめぐる新たな法的課題等に関する論点の整理(案)」に係る意見募集|e-Govパブリック・コメント
メディア掲載歴
ニコニコニュース様
電ファミニコゲーマー様
バーチャルライフマガジン様
VTuberインフォ様
参考:ねむ✕総務省
総務省学術雑誌『情報通信政策研究』にも拙著『メタバース進化論』を複数回引用頂き、「仮想空間」の定義やメタバースにおける「本当の自分(分人主義)」について、議論を展開して頂いています。同じく総務省のメタバース研究会にも情報提供をさせて頂いています。
参考:ねむ✕文化庁
文化庁にも「メタバース及びNFT」について助言&データ提供を行いました。こちらでも「メタバース」「NFT」共に有望な技術である一方で、技術としては全くの別物であることと、活用には技術とユースケースの正しい理解が重要である旨助言させて頂きました。