NHK令和ネット論「メタバースとNFTの親和性は?」未公開シーン放出!!!
先日2022年3月19日に出演したNHK新番組「令和ネット論」第1回放送「NFT&メタバース」特集で放送では使用されなかった未公開シーン「メタバースとNFTの親和性は?」が番組Twitterにより放出され、反響を呼んでいます。
私が令和ネット論「NFT&メタバース」で「本当に話したかったこと」、本記事で「全文」公開します!!!
全文公開:ねむが本当に伝えたかったこと
(伊沢さん)ねむさん、「NFT」と「メタバース」の親和性についてはどうお考えですか?
(ねむ)無理やり一緒くたに取り上げられがちで誤解も多いですが、NFTとメタバースは本来まったく別の技術なので注意が必要だと思っています。実際、結構今メタバースとNFTは業界的に距離を置いている側面もあります。今世界最大級のゲームプラットフォームである「STEAM」や世界最大のソーシャルVRである「VRChat」では、どちらでもNFTは今完全に禁止されています。
(ねむ)たぶん皆さん聞いたことあるんじゃないかと思いますけど、「メタバースの土地がNFTで何百億円」なんて聞いたことないですか?
(伊沢さん)土地の取引がNFTで行われているわけですね?
(ねむ)そうですね。実際にメタバースを名乗っている一部のサービスでは、確かに仮想空間の土地を取引できるタイプのものもあって「これからはメタバースの時代なので高騰する前に土地を買わなきゃ」そういう宣伝文句で煽って売っているケースもあります。
(伊沢さん)戦後日本みたいですね…!!!
(ねむ)でも、実は私が実際に使っているようなメタバースでは無料で空間を無限に作れますし、誰のところにでも瞬時に瞬間移動することができます。なので、リアルな世界と違って「土地」や「土地の値段」という概念はメタバースには必ずしもあるわけではないんです。高値で土地が取引されているサービスの中には、実はまだサービス開始前で暮らしているユーザーが一人もいなかったり利用実態がないものも多く、注意が必要です。
(ねむ)NFTに使われている仮想通貨やブロックチェーンの技術は今後メタバースで経済を回すためにとても有用ですけど、現在のNFTそのものはメタバースとはそこまで親和性が高いわけではないです。完全に別の技術なので、そこはちょっと(混同しないように)注意してほしいなって思っています。
動画はこちらから
みんなの反応
※この話はNFTとメタバースの関係性を語る上で一番大事だとおもっているので、番組本編で採用されなかったのは個人的にはちょっと残念ですが、番組では私が語ったNFTのリスクについても紹介して頂けましたし、NHKさん的に報道のバランスを考えた上での結果かなと思います。
参考記事
NFTとメタバースにまつわる誤解についてはこの記事でまとめているので併せてどうぞ!(*´∇`*)
NFTと「アートの所有」にまつわる誤解については、こちらもどうぞ!
NHK「令和ネット論」とは?
令和ニッポンに押し寄せる、デジタルの波を乗りこなすために注目の「デジタルトレンド」を徹底分析する、カルチャートーク番組。2019年に大きな話題を呼んだ特番「平成ネット史」のパワーアップ版。MCは伊沢拓司(クイズプレーヤー/YouTuber)。第1回「NFT&メタバース」のゲストは、尾原和啓(IT批評家)/丹生明里(日向坂46)/草野絵美(アーティスト)/バーチャル美少女ねむ(VTuber)。
※アーカイブも1週間こちらNHK+で配信されています!
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