記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

映画『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』の感想

シリーズ第30作。今回のマドンナは、田中裕子さん。ついに来ました!

私が映画『男はつらいよ』シリーズを見始めた理由は、マドンナ役の田中裕子さんを見たかったからです。どうせ見るなら第1作から見ようじゃないかということで、今まで順番にコツコツ見てきました。
(第28作目だけあやまってとばしてしまったので、それは今後見る予定です。)

では感想を。まず、田中裕子さん。本作では、デパート勤めの若い女性、蛍子(けいこ)を演じていました。
私は田中さんの顔が好きです(笑)。美しい!彼女の顔を見ると「ああ、美しいな〜」と思っちゃうんですよ。
何て言えばいいんでしょうね・・かわいいものをただ並べたような単純な顔立ちではないんです多分。

顔が、総合的に、美しいんです。
あと、黒髪との相性が素晴らしい。顔と黒髪の相性が。和美人!和美人!!

次は、相手役の沢田研二さん(ジュリー)。
本作に沢田さんが出演していることは知っていましたが、役柄にびっくり。もっと華やかで積極的な男性役で出ているのかと思いました。まさか、動物園の飼育員をする内気な男性を演じているとは。不思議と違和感なく見ることができました。三郎という名前も素朴で、キャラクターに合ってました。
帽子をかぶると絶妙にダサくなる感じが、個人的にツボです(笑)。

本作では容姿端麗な三郎と、それとは正反対に位置する寅さんが対比されているように感じます。「容姿が良くても悪くても人は悩む。でもやっぱり二枚目がいいよね」。そんな切ないメッセージが込められている気がしました。

対比という言葉が適切なのかどうか分かりませんが、蛍子が着ていたトレンチコートと三郎がかぶっていた帽子が印象的でした。どちらも寅さんの服装を彷彿とさせるものだと感じられたからです(色味がよく似ています)。
「寅さんっぽいもの」を蛍子と三郎が分け合うように身につけているのが、なんか良かったです。ふたりを繋いだのが寅さんであることを暗に示しているような気がしました。

いい映画でした!

今日は以上です。
お読みくださり、ありがとうございました。