今日の思想 2022/06/19

日記

日曜日だったので9時に起きた。
起きたら晴天だったので、洗濯をする宣言をして、洗濯機を2回回した。
ルンバに掃除をしてもらって、お昼を食べに出た。「何を食べようか迷ったときには新しい店を開拓する」というルールに基づいて、家から少し歩いたところにある鶏白湯ラーメンの店に行ってラーメンを食べた。
鶏白湯とか出汁にこだわっているとかの薄味系のラーメンは、最初の一口は「あーうまいね、こういう感じもいいね」と思うのだけど、食べ進めているうちにすぐに飽きる。多分、行為としては”ラーメンを食べている”のに塩分や油やニンニクの刺激が少ない事に脳が混乱するのだと思う。いつまでも平坦というか。
店主もそれを自覚しているのか、味変が推奨されていて、辛味油や岩塩や胡椒などを入れて食べるよう張り紙があった。そういう食べ方をされることにはこだわりはないのか、と思った。

店の前に灰皿がなかったので、喫煙所を求めてふらふら歩いたんだけど、パッと目についたセブンイレブンに寄ってみたら軒先に灰皿が設置されていて、喫煙者が迫害されがちなこの世の中にあって立派なセブンイレブンだ、Googleレビューで星5つをつけてあげよう、と思う。
その後、もう少し歩いてスターバックスまで行き、季節メニューのメロンofメロンフラペチーノを飲んだ。美味しかったが、馬鹿舌2人組なので、アイスのメロンバーの味がする〜という感想。
窓際の席に座りフラペチーノを飲み、バケットハットにサングラスにTシャツに短パンで、かなりリゾートぽい、とか、アーバンぽい、という話をしたけれど、窓から見えるのは郊外の国道でバスを待つ老人などだった。少なくともアーバンではない。

その後は図書館に行った。
今の部屋に住み始めてそろそろ1年が経つけれど、家から10分の場所にある大きな図書館にまだ一度も行ったことがなく、そろそろ市民としても認められるだろうという思い。

昨日勧めてもらった本があったら借りたかったんだけど、所蔵はしているが貸出中で、みんな自分とは何かがわからなくなって悩んでいるのだろうか、と思う。
検索機で書名を入れて調べたんだけど、カタカナで「ワタシトハ」とか入力している画面を見て、自我に目覚めたAIか?と思う。
仕方ないのでこれはKindle版を買った。Kindleは便利。

それとは別に、最近短歌づいているので、短歌コーナーで歌集をいくつか見繕って借りる。
笹井宏之、斉藤斎藤、鈴木ちはね、など。全然知らない歌人たち。書架にあって、なんとなく最近の人っぽく、パッと開いた時の一首が面白かった人を借りた。図書館はこういうジャケ借りのようなことが気軽にできて良い。公共サービスをどんどん使って、せっかく払っている住民税を回収したい。
あともう一冊借りたのが、「短歌タイムカプセル」という単行本で、

東直子、佐藤弓生、千葉聡の3人の歌人が「一千年後に残したい短歌」というテーマで選んだ、現代歌人115人の各20首&1首鑑賞。という内容。
短歌を読んだり作ったりするくせに、誰が有名な人で、とか、誰が良い短歌を作る、とかを全く知らない、と言ったら教えてもらって借りた。
こちとら東直子がどんな人かも全然知らない。名前はよく聞く。知見を広げることは大切だと思う。
歌集を見ていたらたまたま来ていた近隣在住ではない姉と甥にばったり会って、もう数年会っていなかったのにそんな偶然あるかよ、とウケる。甥は完全に人見知りをしていて、ずっとはにかんでいて姉に似ていた。
家に帰って、歌集を読みながら良いと思った短歌を読み上げ合って過ごした。

無人島に何を持っていくか問題

いろんな人のいろんな短歌を読んでいると、自分にとっての面白い・面白くないがわかってきて、
政治や経済や宗教やLGBTQ+に関するようなのはもうだめで、何かに怒っていたり憤っていたり悲しんでいたりする人の書くものって感情的でつまらないし、それは短歌にしないでもいいだろ、デモをしろ、と思ってしまうので読み飛ばす。
あとは前衛とかファンタジーとか、私の言葉は詩……みたいなのも何を言ってるのかわからんと思う。わかる言葉で、わかるように言ってほしい。読むこちら側の教養の問題もあるんだろうけど。それでもよ。どういう顔して、どういう気持ちでこれ書いてるんだ、シラフなのか???と思ってしまう。

例えば色恋をテーマにするとして、今まさに恋愛をしている!!幸せ!!というポエムは読むに堪えないし、さっき恋人に振られた!!辛い!!という状態の人よりは、「3年前にこんなひどい振られ方してさー、」という人の話の方が絶対に聞いていて面白いと思う。それは年月が経ったことにより客観視ができるようになったということだけど、現在の自分をそのように、俯瞰で見られているかどうか、自分の行動や考えをどこか冷静に、他人ごとのように捉えられる人が「面白い文章を書く人」なのではないかと思う。
文壇にいるわけでもなく、何も創作していないおれが何を書いているのだろうか、という自覚はある。

あとは読んでいると、「面白いけどいけすかない」と思うものがあって、作者のドヤ顔が透けて見えるというか、「こんな面白いこと思いつきました、どうです?面白いでしょう???」みたいな、完全にこちらの受け取り方というか、言いがかりなんですけど。スカしてんなー。みたいな。考えオチというか。こっちの反応伺ってんなよ。
雑談で「無人島にひとつだけ持っていけるとして、何を持って行くか?」という話題があるけど、それに似ているねという話をして、
真面目に考える人だったら「ナイフ」とか「マッチ」とかになる。解答としては面白くはないけど、別に面白を求められているわけではないので、正しい。生き残ることでしょう。
好きなものがある人だったら、音楽プレーヤーを持って行くとか、ゲーム機とか、タバコがないとだめだからタバコとか、その人がわかる解答で面白い。そういうのが聞きたい。
スカしてるやつはそこで「今読んでる小説かな、続きが気になるから」みたいなことを言う。そんでこっちをチラッと見る。どうです?独創的で面白いでしょう?チラッ。うるせえ。じゃあほんとに持っていけよ。そんで小説の続き読んで飢え死にしろよ。
どこで聞いた話か忘れてしまったけど、話芸、漫才とか落語とかの世界には「上手だと思わせたらダメだ、面白いと思わせなければ」という教えがあるらしくて、いい言葉だなと思う。衒うのであればよく考えたんだな〜ではなく見せるようにしてほしい。
もっと見たものとか体験したこととか思ったことを衒いなく素直に書いてくれ。


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