見出し画像

一番印象的なバイト

これを読む人には私が誰だか一番わかる記事だと思う。ボカしても多分分かる人にはわかる。今の夫にはわからないから別にいいけど。

私は20代前半のころ「出会い系のサクラ」をしていた。
このバイトは当時別のバイトで一緒に働いていた、今ではとても有名な音楽家さんに紹介されて入った。当時のサクラ業界はとてもエネルギッシュで刺激的な職場であった。俳優の卵、売れたい/ちょっと売れたバンドマン、たまにTV見かけるお笑い芸人等、普通のバイトは時間的に難しかったりする夢追人さん達が沢山いた。勿論パチンカスとかよくわかんないデブとか口がドブ臭いギャルとか、今まで何をしていたんだろうって感じのおっさんもいた。
今でも出会い系ってあるんだろうか、マッチングアプリとかでだいぶ下火だよね。

私は当時専門学校に通っていて、生活費稼ぎにたまに夜勤で勤務していた。私はここで2番目の旦那と出会う。青森県出身の当時は俳優希望の男性である。彼とは紆余曲折あってその10年後に結婚するのであるが、それはとりあえず一旦おいておく。

その出会い系は確かフロアに6サイトあり、夜勤だと各サイトに3,4人、日勤だと10人くらいが毎日出勤していて、多分あまり来ない人を含めても100人前後はバイトが居たんじゃないかと思う。
私は3年勤めたが、私がヤッたのは7人。7%である。みなとても印象的な人たちだった。辞めた後でヤッた人間のほうが多いが、思い出した順に紹介していく。

  1. A助くん 7才年上だったのに、タメに見えるベビーフェイスイケメンだった。家がかなり近所だったので、私の家の洗濯機が壊れた際にダメ元で洗濯させてほしいとお願いしたらOKをもらった。当時私はウイスキーが好きだったので、ジャックダニエル片手に彼の家に来訪、洗濯物なんて放置しておいてとりあえず行為に及んだ。いや、最後まではできなかったんだけど。なぜなら彼は所謂マイクロペニスというのだろうか、最大時で5cmくらいの、私の人差し指より少し太いくらいのブツだったのである。前戯前に目撃してしまったため、私は完全に萎えてしまい、挿入に至ることはなかった。あれ?これヤッたに含まれない?

  2. B夫くん オーランドブルーム的濃い顔をした一般的に言うイケメン(私は濃い顔は嫌いだ)。しかも身長低くて全く好みじゃなかった。たまたま入った昼バイトの上がりが豪雨で、雨宿り代わりに一緒に飲んだ後、ノリで家までついて行ってしまった。この人はまぁ全部普通だった。付き合ってほしいと言われたけどお断りした。なんか普通すぎて特に書くことがないので終了。

  3.  C樹くん 服飾系を仕事を目指しながらバンドも頑張ってる同じ年の子だった。この彼とは1年程度付き合ったのだが、私が飽きてしまい、別れ話になった。彼とは精神面の相性は悪くはなかったが、体の相性はあんまりだった。彼はとにかく人よりも皮が余りまくっていて、その影響か、極度の遅漏だった。私も正直いつも気持ちよくなかった。号泣しながら別れたくないと懇願する彼に対し、「包茎治療するならちょっと考えてもいいよ」と私は告げた。「じゃあお前が切ってくれ!」と泣く彼。私は戸惑いながらもハサミを消毒して出血多量にならないよう、ブツを髪ゴムで縛り、裁断バサミでちょっと切ろうとしてみたのだが、そんなに簡単に人間の皮は切れるはずもなく、痛みで股間を押さえて悶絶する彼。ドン引きした私はその日は彼の家を後にした。
    1週間後、彼は話が有ると言って私の家に来た。部屋に通すとおもむろにズボンとパンツを下げる、ブツは包帯に巻かれていた。
    ちょっと面倒になってきたので省くが、彼とはその後1ヶ月で別れ、プチストーカーと化した。皮が切られたところで皮膚の色が変わっていて、栗まんじゅうっぽい配色だなと思ったのが印象的であった。因みに皮を切ってから先に上げた問題は若干だが改善した。

  4. D朗くん 彫師を目指している一個か二個年上だった。飲みに誘われた席で「あ、俺今日誕生日だった…」と、計算なのか天然なのか判断に困る発言をしたので、仕方なく店を出た後にコンビニでロールケーキと仏壇用のローソクを買って、公園で祝ってあげた。
    さぁ帰ろう、という時に公園の入口で突然土下座され、告白された。C樹くんと別れる間際だったので、ちょっと時間がほしいと告げ、ことが片付いてから付き合った。彼は知的で控えめな印象だったのだが、始めて事に及ぶ際に「俺、上手だから!」と言い放ったのをよく覚えている。正直普通だった。むしろ下手なんじゃなかろうか。付き合った時期はちょうど学校の事でもプライベートでもとても忙しく、全然会う時間ないなって思ってる内に2ヶ月で別れを告げられた。

  5. E一くん 7個くらい年上だったと思う。サイトが違ったのであまり面識はないのだが、私と仲が良い先輩が一緒にバンドを組んでいたようで、サイトの飲み会に来た。飲み会で泥酔した私は何故か目が覚めると彼の家にいた。彼に関しては特に特筆事項は無いが、家が相撲取りの血筋というだけあって、筋肉と脂肪のムチムチ感が納得だった。私は周りの人間にできるだけバレないよう、ことに及んでいたが、この件は先輩にはバレてしまった。

  6. F雄くん 彼とは未だに付き合いがある。喫煙所でたまに顔を合わせる程度の関係で、私が辞める直前まで挨拶くらいしかしたことがなかった。喫煙所で辞める予定ということを友人と話していると、突然話しかけてきた。「◯◯さん、ちょっとお願いがあるんだけど、今日終わってちょっと話できる?」と。朝ご飯奢ってもらおうと快く了承した。彼のお願いは私の予想を超えていた。まとめると、私の見た目は忘れられない元カノにとても似ているらしい。彼女とは一緒に住んでいたが、ヤク中で、ある日失踪したらしい。1時間2千円でデートして欲しい、途中下の名前+ちゃん付けで呼んでくれたら時給プラス500円、手を繋いでくれても500円。驚くべきことに、彼は私の2才年上である。バイトするより時給がいいので良く一緒にデートしてたらかなり仲良くなった。普通だったらここで付き合うとかになるのかもしれない(?)が、彼は徹底していた。んである日酔って致してしまった。あ~やっちゃったな~くらいに考えてたところ、彼はなんと、5万円を差し出してきたので受け取っておいた。あれ…?これ売春…?その後も付き合いはあったが、特に体の関係はなく、金銭の関係も次第になくなって普通の飲み友達になった。

  7. G春くん 同じ年の大学生、しかもめちゃくちゃ有名大学のおぼっちゃんでなんでこんなとこにいるの?って感じの人だった。辞めてからしばらくして告白されたので付き合ってみた。付き合った理由は我ながらクズだと思うが、将来が有望だと思ったからである。建築学科だった彼は某有名企業に内定が決まっていた。何故私のようなちゃらんぽらんのアホに魅力を感じたのかは謎である。しかも2年付き合ったら結婚しようという願ってもない条件つきであった。結論から言うと、半年もたなかった。
    性格良し、体の方は相性良し、お金持ってる、といいことづくめの彼には欠点がいくつかあった。私も欠点はいくつかある。認める。でもこんな好条件でも我慢できない欠点があった。
    まず「クチャラー」。付き合う前の彼は一度も私の前でご飯を食べなかった。飲みの席しか同席したことがなかったのだが、いつもお酒だけ飲んでものは食べなかった。どおりで、と思った。そして「謎の体臭」である。彼はお酒が大好きなのだが、お酒を飲むと次の日謎の体臭が発生するのである。その匂いは甘ったるいようなレノアを腐らせたような強い匂いで、1Kの私の家に充満するのである。あまりに異常な匂いだったので医者に行ったほうが良いのではないかと真面目に話したのだが、クチャラーの件も流されて相手にされなかった。この彼に関しては結婚しなくてよかったなって今でも思っている。

あれ?元旦那もいれると8人じゃん。8%だった。
疲れたから終わり。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?