これはボクが何かをしない物語1

いつかやってしまうだろうか。

きっと。いや、そんなはずはない。

もしそうだとしても決して進んではならない。

人を傷つけるなんてどんな理由があろうとしてはいけないことだ。



物心ついた時から自分が何か違うのだということは気づいていた。それは、なぜがって、物心つく前からの周りの行動を覚えているからだ。

ボクは友達を作るのが下手であった。いや、下手であったと思うまい。

理由はどうあれ、うまくいってなかった。なんてことだ、この先数年間は確実に、これからはほとんど必ずうまくいかないのに。

そんなこと当時のボクは知らなかったから、よかったかもしれないし、悪かったかもしれない。

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