9月25日|クイズしにいったら勉強のトラウマを思い出して泣きそうになった
オペレーター2人。
年下のギャルの先輩がやめてしまうため、
わたしとわたしの後に入った人と2人、
黙々と電話を取る。
今日は異常にひまで、2人でやっと10件いくほどしか電話が鳴らなかった。
その間、ネットニュースを読み漁ったり、そっと目を閉じたり、メールを返したり、メモを読み返したりして時間を過ごした。
「これから年末に向けて我々どうなるのかしらね」
「このままじゃ回らないですよね」
「3人くらいぶち込んでくれないかな」
なんて話して、時の速さを憂いたりした。
ギャルの先輩が21歳だと教えると、2人して頭を抱えた。
「未来が…‥未来がありすぎる……これからなんでもできるじゃん………」
そう。未来がありすぎる。だからこんなコールセンターやめるのは当然なんだけど、だけど、いなくならないでほしいという葛藤。
今のわたしには殺傷能力が高すぎた。
自分も転職を考えるものの、ADHDであるがゆえの数々の失敗や否定された経験を考えると気が進まない。
今日はバイトが暇だったので、気力が有り余った。そのおかげで、バイトが終わってからクイズバーへと向かった。なんとも、早押しクイズができるバーみたいなのだ。
ビール飲みたさに電車に揺られる。
その間に「初恋の悪魔」のハッシュタグのツイートを読んでめちゃくちゃ泣いた。
泣きすぎて吐き気がするほど。
もう「初恋の悪魔」を思い出すとなんにも考えられなくなって動けなくなってしまうので一旦「初恋の悪魔」の話はやめる。
クイズバーにつくと、すでにクイズが始まっていた。大学のクイズサークルの団体と、わたしと、わたしを誘ってくれた友人たち4人組という異色の客入りだった。
当たり前だがクイズサークルの大学生たちの早押しは、早い。小泉進次郎構文みたいになっちゃったけど、めちゃくちゃ早押しになれているため、全く歯が立たない。
わたしの友人たちはクイズが得意なのだが、わたしはいかんせん、ADHDが前回になってしまう。画面に問題文が出るならいいのだが、声だけの情報だと全く記憶ができない。
そのうちにクイズは進んでしまうので置いてきぼりになる。
クイズサークルのJDは「え、こんなのわかんなくて常識ないみたいじゃん!」と繰り返し騒いで、うるせえ!!このヤロー!と暴れ出しそうになった。
今のわたしには大学生という存在は水と油のようだ。眩しすぎて目に入れると痛い。
そんなわざわざきたクイズバーで、わたしは思い出していた。
学校の時計の授業で、いつまでもわたしだけわからなくて教壇に立たされていたこと。そろばんの授業が全く理解できず教師に罵倒されたこと。塾の100マス計算で、回りはどんどん計算が早くなるのに、自分だけ計算が早くならず取り残されたこと。
いつだってわたしにとって「学び」は取り残されることだった。いくら真面目に話を聞いても、耳で聞いただけの情報が覚えられない。ノートを書き出すとノートを書くことに夢中になってしまってまた取り残されてしまう。
そんなADHD、(もしかしたらASDもある???)特有の孤独を思い出す。クイズバーで冷えた瓶ビールを飲みながらちょっと泣きそうになった。
この大学生たちは、そういうのを知らずに生きていけているんだ。羨ましい。
凹んでいるわたしに、友人たちは「どう考えても今日はレベルが高すぎるだけだからクイズを嫌いにならないで!大丈夫だよ!」と言ってくれた。
授業でいつも孤独だったけど、今はテストもないし、ノートも書かない。友達もいるし、冷えたビールもある。
最近、加齢ばかり憂鬱に思っていたけれど、こればっかりは大人になってよかったなと思った夜。秋の風が肌寒くなってきた。
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