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動物病院が好きな猫?

うちには1匹人懐こい猫がいるんです。キャリーケースも大好き。
ある日、その猫を愛猫を定期検診のために獣医さんに連れて行くことになりました。うちの猫はなぜかキャリーバッグを見ると、自分から入っていくのです。これには毎回驚かされます。

病院に着いて待合室にいると、周りの犬や猫たちは緊張している様子。飼い主さんたちもそわそわしながら名前が呼ばれるのを待っていました。でも、うちの子はというと、キャリーバッグの中からちらっと顔を出しては、まるで「どこに連れてきてくれたの?」という興味津々な顔つき。診察室に呼ばれると、自分から出てきて、しっぽをピンと立ててさっさと獣医さんの元に歩いていくではありませんか! 獣医さんも思わずニッコリ。「こんなに懐っこい猫ちゃんはなかなかいませんね」と、笑顔で撫でてくれました。診察台に乗せると、うちの猫はまるでカフェにいるかのようにリラックスした様子で、ゴロゴロと喉を鳴らしているのです。「ここが好きなの?」と獣医さんが優しく声をかけると、なんと彼女の手に頭を擦り付けて甘え始めたのです。

実は獣医さんは、猫や犬に嫌われてしまうことが多いらしく、どんなに優しく接しても診察台では怯えられてしまうことがよくあるそうです。「動物は基本的に病院を怖がるんですよね」と、少し寂しそうに話していました。注射や触診など、どうしても痛みや不快感を伴う処置をしなければならないため、動物たちからはなかなか好かれないのだとか。

でも、うちの猫は違います。診察が進むにつれて、さらに甘えてくるのです。お腹のチェックをしてもらうときも、体を預けるようにして撫でてもらい、どんどんリラックスしていく様子に、私も思わず笑ってしまいました。診察が終わる頃には、獣医さんも「この子、病院が好きなんじゃないですか?」と冗談交じりに言うほどで、「また会えるのを楽しみにしてます」と名残惜しそうに送り出してくれました。

帰り道、キャリーバッグの中で眠り始めたうちの猫を見ながら、「本当に不思議な子だな」と改めて感じました。動物病院は、ほとんどの猫にとってストレスフルな場所。それなのに、うちの猫はあんなにも楽しそうにしているなんて。獣医さんも「こんなにリラックスしてくれると、診察が本当にスムーズに進んで助かります」とおっしゃっていたので、これからも安心して通えそうです。

とはいえ、他の猫はもちろんそんなこともなく、病院が嫌いなのですが……


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