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競争との向き合い方

『反応しない練習』という本を読んだ。

ブッダの言葉をベースに、ストレスの多いこの世の中における感情のコントロール方法について合理的に解説してくれている。

本全体の要約はこちらの記事がいい感じにまとまっていた。内容が気になる方は是非 Kindle 版や書店に立ち寄って買って読んでみてほしい。

個人的にこの本の中で刺さったのが、 「競争」との向き合い方について。

作中では高学歴・高収入の外資系コンサルタントが取り上げられている。
文字的に社会的エリートに見えるが、社内では凄絶な足の引っぱり合いが起きている殺伐とした環境だった。そんなコンサルタントがストレス胃を悪くしてしまう。今度は自分が負けてしまう、同僚に見下されたくないと頭を抱えている様子に対し、著者は「悲の心を向ける」ということをアドバイスする。

熾烈な環境にいると勝ってやるみたいな我欲反応し、あっという間に心が怒りでいっぱいになってしまう。そうなる前になぜそんな仕事をしているのか、自分の仕事が何のために行われているのか「正しい動機に立つべきだ」と著者は述べていた。正しい動機に立つことこそが悲の心を向けることで、悲の他にも慈(相手の幸せを願う)・喜(相手の喜びや楽しさを理解する)・捨(欲や怒りを捨てて中立的になる)の心がけを持つことで、人間関係や世の中に対する見方を理解できることになると論じられている。

「みんな、よく頑張っているな」で世界が変わる
草薙龍瞬. 反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1725-1726). Kindle 版.

自分が勤めているIT業界およびベンチャー界隈では、競争なんて日常的に存在する。サービス・プロダクトを他に負けじと常に作っている。

そんな状況下で常に120%くらいのリソースを使いつつ同僚に配慮したりチームビルディングをしたりするのは本当に大変なことだ。一時的だが人間関係拗れることもある。

そんな状況下に置かれていても、本書で取り上げられていた4つの心がけ(悲・慈・喜・捨)を持っているかどうかで、ストレスの量も変わるだろうし、とても前向きになれるのかなと感じた。もし煽られても「みんな頑張ってるな〜」とか「今日も世界が良くなった」みたいに捉えよう。顔真っ赤にしてTwitterにfugafuga言うのは控えようと思った(普段からそんなにやってないけど)。

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