くも膜下出血で手術したらネガティブが消えたお客様の話。
久しぶりに思考を吐露したくなったので筆を取りました。
取り敢えずとる行動は「クヨクヨ」がデフォルト、そんなねこぜです。
先日、えらいよく喋るお客様がいらしてね
過去の女はこうだったとか、こんな変態なことをしたことがあるとか、こんな変態な女が居たとか、武勇伝とかおれはセックスする気はなかったんだけど女から誘われたからしたんだよね。などをずーっとずーっと話し続けていて。
私は自分のペースを掴めぬままずっと、その話をただひたすらに頷きながら聞いていたのだけれど。
そしたら「俺は今、膵臓癌なんだ。だから抗がん剤の副作用で毛がないけどこわがらないでね」と言って帽子を取った。
確かにツルツルだけれど、特に怖いとか恐ろしいとかはなくって、それもひとえにそのお客様の快活さからイメージされる明るさからだったと思う。いま思うと。
「俺さ、副作用が出たら、先生のとこに、副作用出たよー!っていつも言いに行ってたのよ。だってさ副作用が出てるってことは聞いてるって事でしょ?でさ、そういうこと言うと、先生になんでそんなにポジティブなんですかって言われるんだけど、しょうがないんだよね、脳の手術をしてからネガティブ思考にならなくなっちゃったから。」
話を聞くとそのお客様は、十年前にくも膜下出血で手術をする前は、口下手で引っ込み思案だったらしい。
私はそれを聞いて、脳をいじったからというよりも、生死をさまよったからネガティブを感じないようになったんじゃないかな。と思った。
「あ、意外と生きたいんじゃん俺」ってなったんじゃないかなって。
それかもしくは、これから起こる様々な困難にたいして簡単に越えられるように運良く変えてくれたとか。(というのも、その人はワーホリに行った妹が現地で殺害されてしまったり、手相の運命線にものすごい数の障害線が刻まれていたりなどしたから)
それにしても
ネガティブが無くなって明るくなって、そのお客様はネガティブがなくなっているから「このままでいいよねー楽しいし」みたいなノリでいるわけなんだけど
それって、元々のそのお客様自身のらしさみたいなものはどこかへ行ってしまったわけで
果たしてそれはその人自身のままなのか?みたいな
そういうことを考えてしまった時間だったのよ。
でも、もし、ネガティブを感じないようにする手術が受けられるとしたら、もしかしたら、受けるかもしれない。
ねこぜ