挨拶をすべきかどうかの
今夜はときどき行くイタリア料理店にふらっと立ち寄って、軽い夕食を済ませた
ここから先の話のため、本日は店名を伏せます
わたしが食事を始めた頃、2人組のお客が入ってきた
他にお客のいない店内、わたしはドアから近いところのカウンター席に座っていたために、すぐさまお互いをばっちりと認識した
お互いに大変に気まずい相手なのだ
一先ず、出会ってしまったからには仕方がないので、"こんばんは"とにっこりと会釈をしたけれど、2人揃って無視を決め込んできたことにがっかりした
行き場なし
まず、この"気まずい"というそもそもの原因はここにある
というのも
以前、こちらのお店で食事をしていた時に、わたしが彼らに声をかけなかったことが随分と失礼に当たったらしい
そんなことが2度あり、しばらく経ってからこの話を人伝に聞いて、とても驚いた
まず、"わたしから声をかけてこなかった"
これについてはひとまず置いておきます
お店の人の話によると、1度目は一緒に食事をしている相手との時間を楽しんでいて、彼らには全く気づいていなかった様子だったらしい
それを聞いて、もしも気づかなかったことに非があるとするならば、それは彼らに対して失礼に当たったのかもしれないけれど、些か圧力のかけ方に震えます
この時、関係性が対等でないことがなんだか可笑しく感じた
何故、優劣がつけられた状態なのだろう
2度目のことは覚えている
わたしはカウンターに2人で座っていて、彼らは入り口から入ってすぐのテーブル席
食事の途中で彼らの存在に気がついたのだけれど、あえて声をかけなかった
楽しそうに話している空間を邪魔したくなかった
完全なるプライベートの空間、食事の席で他に同席している人がいる中、わたしなら知り合いに突然声をかけられるのはとても気まずいからだ
例えば、先程お見かけしましたがという感じで後ほど連絡をいれるとか、帰り際にそっと声をかけるとか、お店の人に言付けを頼むとか、スマートなやり方はいくらでもあるはず
食事のど真ん中で突然テーブルを尋ねられるのはあまり気分は良いものではない
しかしこれはわたしの主観で、彼らには届かぬ気遣いだったようなのです
これで2度目なので、彼らからの判断は挨拶をしに来ない人となってしまい、以後、不貞腐れるように無視を決め込むことにしたのかもしれない
常にお伺いを立てることがマストだったことも、無視もいろいろと可笑しい、わたしからすれば摩訶不思議です
事はシンプルなのですが、考え方の相違でお互いがとても気まずい関係性へと進展し、行き先不明に
冒頭へ戻りますが、このように一連のことがあり、自分の主観よりも優先して一言声をかけたわけなのですが
どの道、わたしはわたしらしくいるのが1番よい
これからも自分がされたくない事は人にしないようにしていこうと思った日でしたとさ
おしまい