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1日30分続けること

もう15年くらい前になるが『「1日30分」を続けなさい』古市幸雄著を読んで、すごく役に立った。

何が役に立ったかと言うと「3日坊主でも10回やれば、30日やったことになる」とあったからだ。

いつも3日もたたずにやめてしまう私には、目からうろこだった。そうか、3日でやめても、また始めればいいんだ。とても勇気づけられた。


そして毎日30分英語の勉強を始めた。英検の準2級から始め、2級と準1級の合格を目指すことにした。

朝早起きをして、英文を読む生活。始めたばかりはページが進まなかった。1週間~10日たつと、30分でこなせる量が増えた。集中力もつき、30分以上継続しても疲れなくなってきた。

たかが30分だが毎日続けると1ヶ月15時間、1年で180時間勉強できる計算になる。いきなり何時間も勉強するのは大変だが、30分ならなんとかできる。どうしてもできなければ、1日や2日休んでもいいと思えばもっと気楽だ。

制服を着た中高校生にまじって英検会場で、待っている時間は恥ずかしかった。明らかに場違いなおばさんが堂々と座っているので、キョロキョロする中学生が私を見た。

我関せず、参考書を読んでいたら、待ち時間は何をしてもいいのかと思ったようで、その子もカバンから本を出して読み始めた。

筆記は難なく通過したが、面接は緊張した。2級の面接官に肩の力を抜いてリラックスするように言われ、準1級はしどろもどろになりながらなんとか英文にした。

結果の郵便を見て、声を上げて泣いた。終わって初めて辛かったと気付いた。試験勉強はツライ。モチベーションが保てない。合格の結果に満足し次は1級と思った。

しかし、準1級と1級とでは天と地ほどレベルが違う。小型の英英辞典をまるごと1冊暗記した体験記を読み、私も買って試してみたが、無理だと思った。1日30分は準1級までなら間違いなく合格できるが、1級は何倍もやらないと難しい。


何か新しいことを始めるなら1日30分からやってみてはいかがでしょう。10分を3回に分けてもいいと思う。