サルが正論を語ったとしたら、あなたに響きますか？

金融機関に勤務していると、「支店長」になることが一つの目標になる。

もちろん、最近では「出世したくない」と公言する若手が出てくるなど上位階級への憧れは薄れてきているのは間違いない。

それでも、同期全員が支店長クラスになって自分だけがなれない事態は受け入れられないだろうから、結局は目指すことになる。

そんな中、いつまで経っても支店長になれないA氏がいる。

もちろん、評価が低いからこそ昇進できていないのだが、実際にその人と仕事をしてみると意外なことに気がつく。

仕事ができるのだ。

経験からくる幅広い知識、過去の事例に基づいた的確な判断。手際のいい事務作業。

およそ、支店長一歩手前の仕事は十分なレベルで完遂できるだけの力があることは、しばらくするとわかる。

でも、支店長になれない。いつまで経ってもなれない。

それは、正論を吐くからだ。

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会社にはいろいろな困った人がいるが、地味に扱いに困るのが「正論を言う人」だ。