【前編】SUNABACO八代滞在記 ~熊本県八代市で大人の棚卸し~
2022年7月6日
《SUNABACO八代 1日目》
熊本空港に到着する。蒸しッと熱い。これが九州の熱気なのだなと感心している。
なにせ九州に来るのは人生で4回目。何もわかってないに等しい。熊本は2回目だけど、前回来たときはついて回りでなんの主体性もなかったからイマイチ実感がない。
今回は違う。自分の意思で熊本にやってきた。狙いはSUNABACO八代。
Twitterでなかまこさん(@nakamakoko)さんと繋がったことでSUNABACOの存在を知った。
日々TLに流れて来る、というか埋め尽くされるSUNABACO情報。否が応でも気になってくる。
興味の種から芽が出るのを感じる。
こんなことは珍しい。
僕は基本的に保守的な人間で、新たな刺激は苦手だ。
あたらしい人間関係、あたらしい環境、それらを遠ざけたくなってしまう。それが良くないことも知ってるけど、仕方ないと思っていた。
だから、旅行なんかもあまり行かない。金もかかるし疲れるだけだ。
でも、なぜだろう、SUNABACOの現地に行きたくてしょうがなくなった。これは本当に不思議なことだ。
ここには、おそらく自分が求めてやまないものがある。答えがある。
直感がそう訴えている。
行かねば、ならない。
僕はSUNABACO八代の問い合わせフォームからエントリーした。ほとんど衝動的だった。
自分でもびっくりっだ。もうよくわからない。こんなことしたこともない。思いつきで貴重な休みの4日間を消費しようとしているのだ。
エントリーして「やっちまったなー」と思っていた矢先、TwitterのTLでなかまこさんが呟いた。
「もしかして、猫山課長?」
バレた。秒でバレた。おれ本名でエントリーしたよね? 確かに行くかもってtweetしたけどさ、普通わかんないよね? こわいよ。
これで退路は断たれた。キャンセルなどできるわけがない。
行くしかない。なんか「仕事あるよ」って言われてるけどもうよくわかんない。
俺は、SUNABACO八代へ行く。
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空港に着く。なかまこさんが迎えに来てくれるとのことでDMする。携帯番号すら知らない。
「外で待ってます」とのことで指示された方面に向かうと、ベンツワゴンが止まってる。黒いベンツ。マジか。
初対面の挨拶をさせていただく。Twitterで見慣れたなかまこさんがそこにいる。一方で僕は猫山課長として初めて素顔を晒したことになる。感慨深いというより味わったことのない感覚だ。「猫山です」という挨拶も初めてだ。何もかもがぎこちない。
八代までの1時間、なかまこさんのお話を聞く。僕の不安を払拭するためか、詳細な自己紹介を受ける。想像してたより100倍ヤバい人だった。初対面なら間違いなく「こいつは詐欺師だな」と断定したと思う。それくらいトンデモない人だった。
どんどん不安になってくる。こちとらしがない会社員だというのに……。えらいことになってきたど……。
SUNABACO八代へ到着。Twitterで見てた景色が眼前に。感動する。
入り口でいぐおさん(@trackmakerDJ)に挨拶を受ける。おお、この人もTwitterで見てた人だ。感動する。
いよいよ入場。するとセミナーの真っ最中であった。何やら難しいことをしゃべっておられる。
ここでカリンさん(@CarinWaka21)と挨拶させていただく。カリンさんはなかまこさんと同様SUNABACOの代表取締役である。えらいひとである。僕はこのカリンさんと後に艱難辛苦を共にしたバディになることになる。
カリンさん、そして横にアキさん(@aki_sunabaco)が座り、カリンさんからSUNABACOについてのお話を聞く。
ここまでしっかりとビジョンを語る経営者に久しぶりに会って感動してしまった。素晴らしい。内容もバシバシ刺さってきた。自分がここに引き寄せられたのも無理はないと理解した。
触れたかったモノに、来て5分で触れられた。来て5分で、この旅が価値あるものになった。こんなことって、めったない。
せっかくなのでセミナーの様子も見させてもらう。ものすごくしっかりと、堂々と、聞きやすい声でレクチャーしている。
講師はスタッフのカンパネルラさん(@campa_rabb)で、なんと20代前半とのこと。マジか。すげえ。
今いるスタッフは全員が20代前半と聞く。若すぎる。オッサンの園から来た自分には刺激が強すぎる。くらくらして来る。
しばらくすると、SUNABACO八代の裏庭でBBQをするとのことで準備に入る。
基本お客様なので何もすることがないが、申し訳ないので少し手伝う。
どえらい手の込んだ食材が出来上がっていく。本気のヤツだ。すべてが業務用のキッチン。使いやすそうで羨ましい。こんなところで料理がしてみたいものだと思う。
いよいよBBQが始まる。次々とサーブされる料理。うまい。そして八代市の皆さんがどんどん来場される。皆和気あいあいと語り合っている。素晴らしい空間。何かが胎動するかのような、そんな感覚がある。
その後は2階のバーにて2次会。そこで差し入れていただいた「スノーマン」のイチジクのゼリーをいただく。おお!!これがスノーマンのスイーツか!!と感激する。TLで何度も見ていたから絶対行くと決めていたお店。感激する。実際にうまい!!
2階には大きなプロジェクターのスクリーンがあり、そこでツールドフランスを観戦することに。結局ゴールまで見た。
一緒に見たタケキさん(@takeki09)は自転車大好きで、どうも八代市にサイクルツーリズムを興そうとしているらしい。マジのようだ。志が素晴らしくて心打たれる。協力したいと心から感じたが、この時は彼がヤバい奴だとよく知らなかったのだった。
激動の初日が終了した。いきなり来てよかったと心から感じられているのが驚きだ。明日から何が起こるのかわくわくしながら就寝する。
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2022年7月7日
《SUNABACO八代 2日目》
起床。めっちゃよく寝た。夢も見ない。疲れていたようである。
でも、寝起きはスッキリしている。気分は最高である。
シャワーを浴びて早速noteの制作にとりかかる。
そう、僕はSUNABACO八代にnoteを書きに来たのだ。それが最初の目的である。ただ遊びに来たわけじゃない。憧れのワーケーションってのをやりに来たのだ。
しかし、なぜかトークイベントをやることになった。今となってはどんな流れでそうなったのかわからない。
これまで何度かは講演・セミナー登壇の話はあったが、時期尚早と考えお断りをしてきた。僕はnote書きであり、セミナー講師じゃないからだ。
しかし、今回は断らない方がいい、トライすべきだと、リトル猫山が囁いた。
直感に従う。見ずに飛ぶ。自分はもうそう決めたじゃないか。快く承諾させていただいた。
てなわけで、2階の中央テーブルに陣取って作業を開始する。
今日の服は昨日いただいた「SUNABACOTシャツ」。ストラップと一緒にいただいてめっちゃ嬉しかった。その場で着てやろうかと思うくらいうれしかった。ので、早速二日目に着た。似合う。いぐお(呼び捨て)より似合う。嬉しかったのでいぐおに写真撮ってもらった。
SUNABACO八代の2階は不思議なくらい集中できる。まるで以前から使ってたみたいに。いぐおが音楽を流してくれる。またこの音がいい。心地よい。落ち着きすぎて石になりそう。とにかく作業がはかどる。ずっといたい。動きたくない。
そんなこんなんでお昼になる。いぐおくんがお昼に誘ってくれる。なんでも最高の海鮮を出す店があるとのこと。ほほう。おじさん海鮮嫌いじゃないから(てか好き)。
SUNABACO八代を出て左へしばらく歩く。いぐおくんから簡単な周辺の案内を受ける。24時間やってるスーパーを教えてもらった。そういう情報大事だね。
で、ついた店が「宗弘」さん。入るなり生け簀がドドンとありただ事でない店である。
そして出てきた料理がコレ。
このイカ刺し、生きてます。人生最高のイカ刺しを食う。で、右はカワハギの薄造り。キモを醤油に溶かして食べるのだといぐおに教わる。素直にそうしたら死んだ。うますぎて死んだ。濃厚。身の甘さが引き立つ。これはちょっとやべえな。また九州の甘い醤油に合う。最高。完食。
八代市は海に近い。ので当然に海の幸がオイシイ。大変羨ましい話である。いいなと思う。しかし、いぐおが言うには商業港ばかりで大きな海産物の市場はないとのこと。なんでなん? よくわからない。でも新鮮な海産物が手に入るのは変わらない。マジでうらやまである。
大満足の昼食の後は、念願のあの店に行きたい。
いぐおにお願いして例の「スノーマン」に案内してもらう。SUNABACO八代のすぐそばであった。近ッッ!!!
店内に入る。イメージに統一感があって素敵な店である。奥にショーケースがある。おおお、これが……。一人静かに感動する。
奥から奥様が出ていらっしゃる。いぐおが「この方、猫山課長です。」紹介してくれた。そしたら今さっきまで僕のnoteを読んでくださっていたとのこと。こんなことってある? 恐縮過ぎて死ねる。ご主人にもご挨拶させていただく。大変素敵なご夫婦である。お互いに娘が大学進学のため家を出たという共通点があって盛り上がる。いぐおは蚊帳の外である。しかたないのである。
当然、スイーツを買う。旅の目的の1つでもある。当たり前に買う。ひとしきり悩んで、やはりこれだと思い「スノーマンのチーズケーキ」を購入。これがヤバいくらいうまかった。自分チーズケーキ史上№1です。行った人は絶対に食べたほうが良い。それくらい。
SUNABACO八代2階に戻り、note制作再開。相変わらずはかどる空間である。
せっせとnoteしてると、ヒビキ君(@kasumi_yua_eaj)がメロンジュースを作って差し入れてくれた。これがめちゃうまい。ヒビキ君はセンスがあるなあ。ヒビキ君は6月からSUNABACOに入社したとのことだけど、ものすごく落ち着きがある。安心感がすごい。
「川に行きましょう」となかまこさんとカリンさんからお誘いを受ける。
川?? と思ったがここまで来たらなんでもトライしないと損である。二つ返事で快諾する。熊本の川ってのがどんななのか興味もある。
しかし海パンとかサンダルとかはもってきていない。「もう買って準備してある」とのこと。この人たちに抜かりはない。もう身を任せた方が賢明だと悟り始める。
SUNABACO八代から車で30分くらいの黒渕河川自然公園に到着する。そこから少し下へ降りていくと美しき川に出る。清流とはこのこと。とても美しい河川であり、バクテリアのにおいなど一切しない。岩が一切ぬるぬるしていない。不快感ゼロの川である。
八代市は夕方でもしっかりと暑いが、川を渡る風はとても気持ちがいい。手前の浅瀬にチェアを置いて座る。
水の中でリラックスする贅沢。今日が平日だなんて思えない。蝉の声、水の音、そして焚火。魂が解きほぐされる音が聞こえる。僕はいま、癒されているのだ。
たっぷり癒されてSUNABACO八代へ帰還。noteを再開。遊びもいいけどnoteもね、ということで頑張る。そうこうしていると夕飯時に。
そうめんをごちそうになる。これがまた最高。特にヤングコーンとズッキーニの揚げ物が最高にうまかった。八代市は野菜がなんでもうまくなるとのこと。ほんとなら奇跡の大地だが、このうまさを味わうと本当なんだろうなと言う気になってくる。
食後はしばらく楽しく談笑。その後なかまこさんとカリンさんは帰られるとのことでお見送りに。
そしたら藪内さん(@hub_uchi)が大量の短冊をかけておられる最中であった。ものすごい量でとても普通には飾りつけできない。苦肉の策で笹の間に紐を貼り、そこに通すことに。で、完成形がコレ。
なんだかとってもめでたい感じになって皆満足していた。景気良さげな感じが出ていいよね。こんなことも久々にやった。とてもいい気分。
濃密な2日目が終わる。不思議と疲労感はない。全然平気である。でも眠ると夢も見ない。疲れているのに疲れを感じない。SUNABACO八代は不思議な空間である。
さあ、明日はいよいよトークイベント当日である。ご恩をお返ししなければならない。
中編に続く!!!