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コンセプトで作るゲーム開発

こんにちはNKOUPです。
現在「ラップおじさん」というゲームを制作中です。とりあえず動画を出せる段階まできたので、このゲームを作った経緯をnoteに書いておこうと思います。
今回のゲームは最初にコンセプトを念入りに固めていったので「コンセプト」とは何じゃろ?というお話にもなってます。

コンセプトとは何ぞや?

コンセプトとはそのまま翻訳すると「概念」です。しかし概念と言われても形の無いものだし…よく分かりませんね。
ゲームって色々な要素でできています。グラフィックやキャラクターや音楽、ゲームルールも必要です。
もしそれらが無秩序に入っていると、ゴチャゴチャしてよくわからないものになってしまうんですよね。
それを取りまとめるのがコンセプトと思ってください。たくさんの要素の中からこれはあったほうが良い、また無い方が良いと選別する役目になります。
「グラフィックと音楽とキャラクターがばっちりハマってるぜー」と感じるものはコンセプトがしっかりしているからです。コンセプトって目に見えにくいけど、いくつかの要素が揃ってくるとだんだん浮かび上がってくるものです。

コンセプト自体は見えにくい

コンセプトは制作の指針

コンセプトが弱いとどうなるか?
作ってる最中に新しいアイデアを思いついて「絶対に面白くなるぞ」と思っても、そのアイデアがコンセプトから外れてたりすると、最終的に散漫なものが出来上がるんです。最終的に出来上がったものをみて結局は俺は何をしたかったんだろう、と後悔するかもしれません。
またゲーム開発が永久に終わらない、そんな状況も元をたどればコンセプトがしっかりしてない事が原因だったりします。
最初に鉄壁のコンセプトを建てるべき!


コンセプトで売る

どういうコンセプトにするのかは自由です。
アート作品のような難解なコンセプトというのもあると思います。
今までにないものを表現できたりする。いつかやってみたいことですが…。

それとは逆に、みんなが思い描けるものをコンセプトにすることで、「そうそう、こういうのが欲しかったんや」というヒット性の高いものを作ることができると思います。もちろん二番煎じ、三番煎じじゃ駄目なんですけど。

映画のジュラシック・パークってあるじゃないですか。
あれってCGで恐竜を見せる部分が大きくて、世の中の人にも「こういうのが見たかったんや」と思わせることで大ヒットしたと思うんですよね。
ジュラシック・パークの制作初期はCG使う予定はなくてアニマトロニクス中心の予定で、それをCGチームが必死にプレゼンして使うことになったらしいんですけどね。結果的にCGと恐竜がばっちりハマったんじゃないかと。

「ラップおじさん」の話

ラップおじさんがどういうゲームかと説明すると、ラップと駄洒落を勘違いしてるおじさんが、ダンスしながら駄洒落をかましてくるので、それに突っ込みを入れる、という内容です。


コンセプトを外から持ってくる

ラップおじさんを作るとき最初に考えたのが、みんなが思い描けるもの、ゲームぽくないものを持ってくる、でした。
こう考えたのは最近のゲーム全体に閉塞感を感じているんですよね。よく出来てるゲームはあるけれど、似た雰囲気を持つゲームが多くて。
ゲーム以外のものに突破口が有りそうな気がしてるんです。

コンセプトをゲーム外から持ってくる

【1】ラップと駄洒落のニアミス感

ラップって少し駄洒落っぽい所があるじゃないですか。でもそれを言うと真面目にラップしている人達から「ラップは韻を踏むもので駄洒落とは違う。」と怒られるんですけど。
そこをあえて、ラップを勘違いしたおじさんを登場させることで駄洒落を言わせてます。ラップ界の人たちには本当にゴメンナサイなんですけど…。

【2】おじさんあるある

いわゆる親父ギャグってありますよね。そこからイメージを膨らましてキャラクターにしてます。近くにいると暑苦しくて迷惑なんだけど、離れている分には愛されているんです。おじさん本人はみんなと仲良くしたいんだけど、なかなか距離を縮められないという切ない面もあります。
駄洒落内容もおじさんの生活をイメージして盛り込んでます。

【3】ヒットした映像作品

ゲームってどういうルールなのかを把握して、実際にプレイしないと良いゲームなのかどうか判断つかないんですよね。
プレイする前にどうやってアピールすればよいのか?を考えていたときに、いくつかのヒットした映像作品に注目しました。
「だんご3兄弟」
「ピコ太郎」
「強風オールバック」
これらは映像と音楽だけで楽しめるんですよね。
ゲームの紹介動画をこういう映像作品に寄せることできないかな?というアイディアがあったんです。
プレイヤーは映像作品として触れた後、さらにゲームとしてもプレイできる形。そういう2段階構造も目指してます。


東京ゲームショウ2024

幸運なことに今年の東京ゲームショウのインディーゲーム枠。
Selected indie 80にラップおじさんが選出され出展することになりました。
わーい!
ゲームショウでプレイアブルが初お披露目となる予定です。音楽とラップがちゃんと聴こえる状態で出展できるか、とか心配してますが…。それに向けて、ゲームの詳細な部分も公開していこうと思ってますので、よろしくお願いします。

ではまた。




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