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おふろの王様 多摩百草店に行ってきた話

電車と徒歩で行ける範囲で東京西部の多摩・府中・調布周辺の日帰り温泉・スーパー銭湯に通い詰めたので独断と偏見でおすすめを語る。

今回はおふろの王様 多摩百草店へ行ってきた話。

おふろの王様 多摩百草店について

おふろの王様 多摩百草店の特徴

  • 人工温泉のため料金は安い

  • 全体的にお湯の温度は低め

  • 体温に近い温度で身体への負担が少なく長時間浸かっていられる『不感温湯』が気持ち良い

  • 露天風呂の寝ころび系が充実

  • 充実した岩盤浴施設

  • 他の施設より比較的空いている

料金と支払い方法

入館料金(一般料金):平日 800円(880円)/土日祝 950円(1,030円)
岩盤浴(一般料金):700円(750円)

初回利用時の注意点として受付で入会金100円を支払って会員カードを作成したほうが良い。

2回以上利用するか岩盤浴も利用するなら入会したほうがお得である。手続きも簡単で住所や電話番号など不要でカードにカタカナで名前を書くだけである。これ会員制の意味あるのか…?

券売機は現金のみ。会員カードを通すと会員価格でチケットを買えるがタッチパネルの感度がものすごく悪い。paypay払いの場合は直接受付へ行く。

2024年8月にリニューアルされて券売機が廃止。
下駄箱の鍵がICチップ付きになっており、館内の支払いはすべてこれで行うようになった。
退館時は自動精算機で支払い。クレジットカード使用可になっていた!

下駄箱・ロッカーともに小銭不要。

アクセス

京王線『高幡不動駅』から徒歩約35分または『聖蹟桜ヶ丘駅』から徒歩約45分。
頑張れば歩けない距離ではないが住宅団地を通り抜けるような複雑な道路状況と丘の上にあるため徒歩でのアクセスは厳しい。

1時間に1本、高幡不動駅または聖蹟桜ヶ丘駅の付近に無料送迎バスが運行されているので有り難く利用させてもらおう。

今回は聖蹟桜ヶ丘駅からの無料送迎バスを利用させてもらった。
駅を出て南側の交差点を渡り、川崎街道にある『たまごと野菜の無人販売所』付近に送迎バスが来る。乗車時間は約12~13分程度。

そのほか多摩モノレール『中央大学・明星大学駅』から徒歩約20~25分、公共交通機関のバスを使うなら『多摩センター駅』からも行けなくはないが、自家用車が無いとやや不便な場所にある印象である。

施設の感想

残念ながら人工温泉であるが、その分料金は安いのでお財布には有り難い。

全体的にお湯の温度は低めのため、ぬる湯好きにはありがたい。

館内は比較的綺麗に保たれているが設備はやや老朽化が目立つ。

内風呂

  • 白湯

  • 不感温湯 → ナノ炭酸泉

  • リラクゼーションバス

  • ジェットバス

  • 腰掛け湯

  • 水風呂

この施設の注目はやはり『不感温湯』だろう。体温に近い温度で身体への負担が少なく長時間浸かっていられる。ぬる湯好きには有り難い。

2024年8月のリニューアルで『不感温湯』が『ナノ炭酸泉』に変更になってしまった。えぇ…露天風呂にも炭酸泉あるのに…?


冬場は浴室内がすごく寒いのでお湯から出るとすぐに冷えてしまうのがちょっと残念。

洗い場は20くらい、パーテーションが無いタイプなので若干隣に気を使う。水圧や吐水量も場所によって当たり外れが激しい。

露天風呂

  • 寝ころび湯

  • 湯座敷

  • 寝ころび処

  • 高濃度炭酸泉

  • 岩風呂(人工温泉)

  • 岩壺湯

  • 石風呂絹の湯

寝ころび系が充実しており、身体の後ろ半分がお湯に浸かる深さの『寝ころび湯』、背中にお湯が掛かるだけの浅い『湯座敷』、お湯がなく岩盤浴みたいなプレートが敷いてある『寝ころび処』が完備されており自分の好みに合わせて利用できる。

寝ころび処は夏場に身体を焼くのにとても良い。

注目は『岩壷湯』で、岩風呂の中に1人分のスペースが区切られてプライベート空間が確保されておりリラックスしながら入浴できる。
しかし残念ながら人工温泉の硫黄の臭いがキツくて露天風呂はあまり入れなかった。

サウナ

  • キングスサウナ

  • 漢方蒸風呂

サウナは昔ながらのタイプで室内は広いので収容人数には余裕がある。

漢方蒸風呂は良くあるタイプの蒸風呂で12席、ゆとりがあるのでどの席からでも塩を取りやすい。
残念なのは床が冷たいので足元だけ冷えるのと、外のシャワーが冷水しかでないところ。

外気浴用の椅子は少ないが、内風呂にも座る所があり寝ころび系の露天風呂が充実している。

岩盤浴

実はこの施設で一番のおすすめは岩盤浴である。

いままで行ったことのある岩盤浴施設の仙川 湯けむりの里稲城天然温泉 季乃彩は平日でも若干順番待ちが発生するレベルで混雑していたのだが、この施設の岩盤浴エリアはめちゃくちゃ広い上に空いている。

やや低温(約40℃)のプレートタイプの部屋、砕石タイプの部屋、マットレスが敷いてある部屋と高温(約60℃)の岩塩の部屋、冷却ルームの全5部屋。

冷却ルーム以外は各部屋15席程度あり、最大60人くらいが利用できるのだが時間帯と部屋によってはほぼ貸切状態である。

確かに施設の老朽化が目立つので天井の壁紙が剥がれかけていたりヒーリング系のBGMも無いので退屈だったりするのだが、他の施設に比べてそこまで劣っているわけでもないと思う。

そんな状態なので利用者のマナーは若干悪い。岩盤浴室内でずっとおしゃべりしているグループや普通にスマホを持ち込んでる人も多い。自撮りまでしている人もいた…。

個人的にマットレスが敷いてある部屋が腰の負担が少ないので有り難い。タオルを敷いているとはいえ衛生的に若干気になるが…。

岩盤浴エリアのラウンジでは水素水サーバが置いてあり飲み放題で助かる。普通の水と違いがわからなかったが。

セラミックボール足湯はアレどうにかならんかね。利用者は気持ちいいかもしれんが横になって休憩していたらザクザク音がするので結構気になる…。

若干問題点もあるが、空いている岩盤浴を探しているならかなりおすすめである。

休憩所・食事処

休憩所はリクライニングチェアのエリアと漫画コーナーに一人用のソファが置いてあるエリアがあるが、残念ながら席数は少なめである。

漫画コーナーは通路のど真ん中で若干落ち着かないのと、食事処から美味しそうな匂いが漂ってくるのがツラい。

まとめ

東京都内のスーパー銭湯は平日でも混雑しているのだが、おふろの王様 多摩百草店はアクセスが良くないためか比較的空いているのは有り難い。
特に岩盤浴が貸し切り状態で空いていて快適だった。

しかし徒歩ではやや厳しい立地のため、どうしても帰りの送迎バスの時間が気になってしまうのが欠点ではある…。

2024年8月のリニューアルで、毎回楽しみにしていた不感温湯が廃止され温泉施設としての個性が無くなってしまったのが非常に残念である…。

「競うな 持ち味をイカせッッ」

おふろの王様 多摩百草店にはこの言葉を送りたい…。

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