きょうだい
今日も、なかなか寝ない息子を最終的に怒鳴ってしまった……
反省、というより、後味悪く、かなり落ち込む。
毎度のことなのにすぐ感情的になってしまう自分の未熟さの言い訳をするなら、
毎日息子の寝かしつけに2時間も3時間もかかっていて、それが本当にストレスになっているのだ。
何もできずベッドに拘束されるその数時間のあと、深夜2時~5時には赤ん坊の要請で授乳する。
更には最近、その赤ん坊が日中ほとんど寝ない上、ほぼずっと抱っこ状態で休む暇がないのだ。
でも、息子を怒鳴るのは一時的な解決にしかならないし、
私もそんなことしたくない。
したくないことをしてしまった後で、今日いちばん嬉しかったこと、可愛かったことを思い出す。
今朝は私が保育園の送り。
「特別ね」とほぼ全行程、抱っこして行った。
大人ひとりの足なら3~4分の道とはいえ、荷物を持って13.5キロの子どもを抱っこするのは
産後のグラグラの骨盤にかなり負担。絶対よくない。
でも、一対一で、甘えさせてあげたかったのだ。
とてもとても嬉しそうな息子。
「ママ、ちょっとなら立って抱っこできるの?」
「うん、ちょっとならね」
「肩車はできない?」
「うん、ママはパパみたいに身体が大きくて力持ちじゃないから、できないね」
「パパは~、立って抱っこも肩車も~、できる!」
「そうだね、パパは大きいからね~」
「ママのお腹には~、赤ちゃんとご飯が入ってたけど~、
赤ちゃん生まれたから~、もう赤ちゃんは~入って~いま~……せ~ん!」とか何とか、
抱っこされながら超ご機嫌。
そんな会話の流れで、息子がふいに教えてくれた。
「りょうやもママのお腹から出てきたもんね~」と私が言ったら、
「うん、小さい赤ちゃんのりょうやと、いもうとの赤ちゃんは、
お腹の中で一緒にバナナ食べてたんだよ、半分こして」、と言う。
「そうなの!?仲良しだったんだね」と言ったら、「うん」と嬉しそうに答えてくれた。
なんだか嬉しくなった。
お腹の中(あるいは前世とか)からこの子たちは強い絆で結ばれていたんだ!とかは
あんまり思わないけれど(妊娠発覚の少し前、息子が天井を指さして「赤ちゃんがいる」と言ったことがあり、
「こわっ!」と思った、というエピソードはあるものの、、笑)、
一つ確かに言えることは、息子が、妹である小さな赤ん坊のことを、
大切な、守るべき存在と思ってくれている、ということだから。
実際、泣けば自ら妹のところへ行き、「よーしよし、だーいじょうぶ、だいじょうぶ」とナデナデしたり
(自分もしょっちゅう泣いてるくせに~と、こっちは可笑しくなる)
「お腹すいたのかな?」「ほら、おっぱい飲んで~」と彼なりに面倒をみようとしたり、
顔を寄せてくっついたり抱っこしようとしたり、本当に可愛いと思っていることが、見ていてわかる。
もともとおっぱい星人で、妊娠してからまたおっぱいへの執着が増していた彼に
授乳しているところを見せたらどうなっちゃうんだろう?
飲ませるなと言うんじゃないか?妹から奪うんじゃないか?と心配もしていたけど、
そんなこと一度もなくて拍子抜けした。
「おっぱいが赤ちゃんの大切なごはん」と理解して、
それをすんなり(?かどうかはわからないけど)受け入れ、優先させている。
強い絆うんぬんじゃないけれど、家族(というかきょうだい)って、
まぁ、馬が合えば親友のように仲良くなればいいけど、
こればっかりは個性だからそうじゃないこともあるだろうし、
人生のある時期を一緒に過ごして学ぶことがあったり(なかったり)しても、
基本的には、それがしがらみにならず、それぞれが自由に生きていくのがいい、
と私は思っているのだけれど。そう思いつつ、
せっかくきょうだいが出来たのだから自然と自分のものにしてくれたら、と思うことは、
幼いもの、弱いものを大切にすること。
息子は、自分の妹だからというよりは、
動物を可愛がるように「赤ちゃん」という生き物が可愛いのかもしれないけど笑、
まさに自然に、教えなくても子どもは知っているんだよなぁ、、と感じる日々です。
自分に注目してほしくてワガママする場面もままあるものの、
いやいや、けっこう頑張っているよ、2歳10か月。
私ももうちょっと、踏ん張れるようにならなきゃなー、、、
写真は、我が家のもう1ペアのきょうだい。