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産褥期を終えて(産後ドゥーラ等体験記)

今回の産後は、゛自分のための”産後にしようと思っていました。

前回、はじめての出産の時には、産後がどういうものか全く分かっていなかった。だから、今おもえばたくさん無理もしたし、赤ん坊に振り回される苦しみも楽しさもめいっぱい味わったと思う。親の手を借りられなかったので、基本的に夫婦ふたりで乗り切った。目の前のこと(すべて初体験。生産性があるような無いような時間の過ぎ方など、精神的なことも含め)にひたすら対処しながら過ぎていく毎日は、身体もしんどかったし、楽しいだけじゃない色々な気持ちを味わって、いわゆる産後クライシスも最大限に経験しました(笑)。

最初はそれでも良かったかもしれないけれど、今回は2人の育児。自分のための産後にすることは、家族のための産後にもなると確信して、妊娠中から、産後ヘルプ・ケアについてのリサーチや準備を進めてきました。

その甲斐あって、現在、産後3ケ月半。心も体も元気に、育児を楽しめています。身体の回復も、二人育児をしている割には前回よりもいい気がするし、夫婦喧嘩もまだ2~3回で済んでいます(笑)

最近、横須賀市や中野区など、自治体が産後ケア事業を始める、というニュースも目に付くようになりました。私が経験した産褥ヘルプ、産後ケアについて、また、産褥期に限らず、育児をする人たちにとって助けになるサービスについて、その内容や感想をまとめてみました。そして、お金を払って受けたサービス以外にも、どんな人たちの力をどんなふうに借りてこの数か月を過ごしたかも、感謝の気持ちを込めて書きしるしておこうと思います。


【中央区の育児支援ヘルパー】

■内容→産前~産後6ケ月までの乳児がいる家庭が対象。一日2時間、一家庭最大15日まで利用可。授乳や沐浴、兄妹のお世話やお迎えなど育児に関すること、掃除、洗濯、料理、買い物など、家事に関することをやってくれる。http://www.city.chuo.lg.jp/kosodate/syusan/ikujisien.html

■料金→最高1,800円/1時間 (所得により負担金額が決まる)

■頼んだ時期・頻度→ 産後10日目(※退院4日後)~ 産後31日目まで。平日2時間ずつ、15日間連続で来てもらった。

■主に何をお願いしたか→洗い物、料理、お風呂掃除(以上は毎日)、沐浴、掃除機かけ、買い物、沐浴後の授乳(その日ごとに必要なことを、時間の許す範囲で)

■感想

○良かった点……その日ごとにやってほしいことをアレンジできる。/区が委託している家事育児代行会社からの派遣なので、ある程度のクオリティが保たれている。/育児経験のある(そして、既に一段落している)方が多く、経験談を聞かせてもらえた。

△残念だった点……料理をお願いする場合、この材料でこんなものを作って欲しいという具体的な指示が必要。(料理って、実はそのプロセスが結構たいへんだと思うのです。毎日献立を考える時間を作らなければいけなかった)/申込みから利用日までの日がなく、しかも毎日連続利用だったこともあってか、一人の方にずっと来てもらうのではなく、6~7人でアレンジされていた(その都度、物の場所などを教えなければいけないので少し面倒)。/人によってクオリティにばらつきがある。(一つの仕事にかかる時間、完成度、得意分野など。でも全然許容範囲内ですが)。言ったことのみ、丁寧に時間いっぱい使って終わらせるだけの人もいれば、要領よく済ませて、+αであれこれやってくれる人もいる。/これは行政システム上のことだけれど、手続きが少し面倒。/上の子がいると、降園後の夜の時間帯が大変なのだけれど、18時までしか利用できない。

◇所感……利用日の3日前必着で申し込まないといけないので、入院中に、帝王切開後の身体を引きずって病院の隣にある郵便局まで速達を出しに行った。(いつ生まれるかわからないので、利用日も決められず、出産前の手続きができなかったのだ)。それは大変だったけど、そうしておいたことで退院後できるだけ早く派遣してもらえたので、結果的に本当に良かった。赤ん坊ひとりであれば、大人の食事なんてどうにでもなるし多少遅い時間に済ませてもいいのだけれど、2歳の子供がいるとなると、そうはいかない。だからとにかく毎日の食事作りが喫緊の課題だった。平日はとりあえずその心配をしなくてもいいことで、ずいぶん助かった。そして何日かに一回でも、簡単な掃除をしてくれると、心もスッキリしたし、たとえば切れた洗剤を詰め替えておいてくれる、といった細かな気遣いが、こんなに助かるのか、と実感した。人が作ってくれるごはんを食べるのもすごく久しぶりで新鮮。自分がいつも作っているものも、この人はこんなふうに作るのか、と思ったり。そして何より、日中、赤ん坊と向き合っているだけではなくて、大人と話をする時間がもてたことも精神的に助けられたと思う。毎日かわるがわるヘルパーさんが来てくれて、それぞれに得意・不得意があり、でもみんなとても親切で、色々な話ができて楽しかった。子どもがいる方とは、育児の話。いない方とは、ペットの話や地域の話。やはり家事より赤ちゃんの世話がしたそうだな、と察せられる人には、できるだけ沐浴をお願いするようにした。新生児に触れる機会って、なかなかないのが今の社会。赤ちゃんを、たくさんの人に抱っこしてほしい、と思った。喜んでしてくれているように感じられて、私も嬉しかった。
家事をやってもらっている間、私は赤ん坊の世話をしたり、簡単な片づけをしたり洗濯をしたり、ネットで食材宅配のオーダーをしたり、疲れているときには少し横になったりして過ごした。

今は夫婦だけで産後を乗り切る人が多いらしく、やはり新生児期の利用が多いそう。赤ん坊と留守番をしてもらうことも可能なので、自分のリフレッシュのために出かけたり、赤ん坊の世話をまかせて睡眠をとったりゆっくりお風呂に浸かるなど、いろいろな使い方をする人がいるようだ。



【産後ドゥーラ】

■内容→産前~産後およそ1年まで、妊産婦を多角的にサポートしてくれる。育児・家事はもちろん、上の子のお世話や、産後の心と体のトリートメント。妊産婦の身体や赤ちゃんの発達、妊娠期・授乳中に良い食事など専門の講習を経て認定されたドゥーラがきてくれる。http://www.doulajapan.com/howto-doula/

■料金→平均3000円/1時間 (サポート内容やお願いするドゥーラにより異なる)+交通費実費

■頼んだ時期・頻度→ 産後32日目(※区の育児支援ヘルパー派遣終了後)~ 産後58日目まで。平日2時間ずつ、断続的に合計15日間お願いした。

■主に何をお願いしたか→洗い物、料理、お風呂掃除(毎日)、沐浴、トイレ掃除、買い物。

■感想

○良かった点……産後サポートの専門的な知識と経験を有する認定ドゥーラの方が来てくれるので、クオリティが高く安心。/ドゥーラ協会のHPから、自分に合ったドゥーラを選び、コンタクトをとれる。/基本的に同じドゥーラの方に来てもらえるので、自分の不調や悩み、子どもの状態を継続的に見てサポートしてもらえる。(私の場合は、どうしてもドゥーラの都合がつかなかった1日だけ代理のドゥーラが来てくれた以外、ずっと同じ方にお願い出来た。※プラスαで産後整体のできる別のドゥーラにも2回お願いした)/育児経験のある方が多い。/完全″おまかせ”で、身体によく美味しい料理をたくさん作ってもらえる。/地理的に近い場所にお住まいのドゥーラにお願いすると、地域の子育て情報なども得られる。

△残念だった点……料金が完全に個人負担なので、継続的にお願いするには経済的負担が大きい。/利用期間が、ちょうど夏休み期間と重なっていたため、ドゥーラのお母さんとしての貴重な時間をもらってしまっているなぁ、と心苦しいところがあった(「産後にお盆も正月もないですから!」と言ってくださって、とてもありがたかったのだけれど)/利用者は増えてきていると思うけれど、ドゥーラの数はまだまだ足りない(特に東京以外の地域)

◇所感……産前に何人か良さそうなドゥーラの方をピックアップしておき、産後、コンタクトを取ってみた。すぐに連絡をくださり、まずは最初の面談。親身に話を聞いてくれ、どんなサポートが必要か打ち合わせを行った。そのとき、「せっかく来たので。おうちの動線も覚えたいし」と、私が授乳しながら疲れてウトウトしているほんの20分の間に、お味噌汁と副菜1品をささっと作ってくれたのだけれど、それが、まさに今からだが欲していたもの!という感じで、とても美味しかった。初めて会った方の前でウトウトできるというのも、彼女が醸す安心感があったからだと思う。この方以外の3人のドゥーラにも1~2日ずつお世話になったけれど、みんな温かく優しくて、リラックスできた。これも、「産後のお母さんを心身ともに支える」という理念を掲げ、専門的なトレーニングも経た方たちだから、なのかもしれない。

区の育児支援ヘルパー派遣が終わった次の日から、最初のうちは毎日連続して、最後の2週間ほどは、私のリハビリの意味も込めて1日おきくらいのペースに落として、1か月間、来てもらった。料理を得意とする方で、砂糖と油を基本的に使わない松ヶ丘助産院の料理をベースに、一日に少なくとも5~6品、作ってくださった。産後、意外と抜け落ちがちなのが、一人で過ごす昼間の、自分のごはんだと思う。一人で新生児の面倒をみていると、作る暇もなかなかなくて、適当なものを片手でかっ込んだり、食べるタイミングを逸して夕方になったりということもしばしば(泣)。今回、ドゥーラの方が多めに作ってくれたおかずを、翌日のお昼に食べられるというだけで大助かりだった。そして、完全におまかせで料理を作ってもらうと、自分では作らないようなものが食卓に並ぶことになる。そうすると、意外なものを子どもがバクバク食べたりして、今後のヒントになることも多かった。自分の子どもより少し上のお子さんを持つ方で、お話がとても参考になったと同時に、同じく2人の子育てをする仲間のようでもあり、心強かった。約1ヶ月のお付き合い。マンガを貸したり、共通の友人がいることがわかり、そんな話をしたり。「産後」がもたらしてくれた出会いは、私が「おかあさん」という属性だけじゃないことをリマインドさせてくれる時間でもあって、精神的にもとても助けられた。



【区のシルバー人材センター】

■内容→家事援助や育児支援、大工仕事や網戸はりかえ、草取り、宛名書きまで、様々な仕事をシルバーの会員の方が依頼に応じてやってくださる。「雇用」関係ではなく、シルバー人材の豊かな経験と知識を糧に、協働・共助のもとで働く、という仕組み。http://www.chuo-sc.or.jp/

■料金→平均1200円/1時間~(仕事内容により異なる)+交通費実費

■頼んだ時期・頻度→ 約1年前から現在も継続中。毎週1回、2時間。

■主に何をお願いしているか→掃除(トイレ、風呂、洗面所、キッチンの水回り。玄関の掃き掃除。居室の掃除機かけ、クイックルワイパー、乾拭き)

■感想
○良かった点……自分の親よりもさらに上の世代の方と交流できる。/地域の情報交換ができる。/同じ方に継続してサポートしていただける。

△残念な点……曜日・時間・頻度や、サポート内容については完全に固定されていて、都合が悪い場合は1回キャンセルという方法しかとれない。/依頼者はお仕事をお願いしている間、在宅していないといけない。/ほとんどボランティアのような待遇でやってくださっている&やはり高齢の方なので、なんとなく「もっとこうしてほしい」という要望は言いにくい。

◇所感……仕事が忙しくて土日はぐったり、しかも息子がいるとなかなか集中的に掃除ができない、さらに、平日寂しい思いをさせている息子との時間をできるだけ確保したい、という思いもあり、申し込んでみた。約1か月後に就業希望の会員の方が見つかり、すぐに面談、翌週からスタートしてもらった。仕事&育児をしていると平日は掃除どころではないのだけれど、1週間に1度はある程度しっかりやらないと、2歳児のいる家はとんでもなく荒れる。それがかなりストレスになっていたので、もちろんプロのような仕上がりではなくても、1週間に1度リセットされるだけでずいぶん気持ちがラクになった。正直、土曜日の朝9時半に他人が家に来るって、少しは面倒もあるのだけれど(特に仕事していると)、そこでえいやっと自分たちも「動くモード」になることで、土日が有効に使えるようになった気もする。

初めて面談でお会いするまで、「ハイハイ、おばちゃんがやってあげるから!」「こっちもやっといたよ!」みたいな、肝っ玉かあちゃん風をなんとなく想像していたのだけれど、とても上品なご婦人がいらして、ちょっと面食らう。この汚い家を、この方に掃除してもらうなんていいのかしら…と。でも本当に気持ちの優しくまっすぐな上品な方で、一生懸命やってくださり、私のほうもすぐに慣れていった。息子も「明日Sさん来る?」と楽しみにしたり、一緒に掃除機をかけたがったりと、懐いている。徒歩10分くらいのところにお住まいなので、どこのお店が美味しいとか地域の情報を交換したり、ちょっと面白い経験をお持ちの方なので、そんなお話をしてもらったり、うちの子どもたちより少し大きいお孫さんたちのことを聞いたり。家族以外で初めて私の妊娠に気づいたのも、Sさん。生まれたらとても喜んで、抱っこしてくれた。「わぁ~いいんですか?こんな生まれたばっかりの赤ちゃんに会うことって、もうないから」と、嬉しそうに抱いてくれて、こちらが嬉しかった。もう1年の付き合いになる。週に1度のこの時間が、Sさんにとっても、少しでも楽しい時間であってくれたらいいなと思う。



【夫】
3年前の産後と比べると、格段に家事育児スキルが上がった夫。いつも「足りない点」ばかり指摘してしまうのだけれど、本当に助けられました。産後1ヶ月は外にも出られないので(私の床上げ前ということはもちろん、猛暑で新生児外出は危険)、送り迎えはほぼ夫。土日は、寂しく複雑な葛藤を抱えて頑張っている息子を、毎週必ず色々なところに連れて出かけ、平日は平日でお迎え後に公園やお祭りに連れ出したりもして、紛らわしてくれた。いちばん暑い時期、仕事もかなり忙しくて、すごく大変だったと思うけれど、息子との絆、愛情も深まったようにみえて、それも嬉しかった。とくに今回の産後を通じて、夫の育児をする姿勢から、私にはない長所・美点を感じることが多かった。要は、「母にしか」「父にしか」できないことじゃなくて、その人その人の得意分野、美点を寄せ合って育児すればいいんだ、と思う。



【母、妹】
前回の産後は、父のがん発見、治療時期と完全に重なり、なかなかヘルプに来てもらえなかった母。そもそもフルタイムでいまだ現役の小学校教諭をしていて、最近も21時退勤とかの生活。相変わらず父の世話もあるしで大変なのだけれど、今回は産後がちょうど小学校の夏休み期間と重なったこともあり、週に1度くらいのペースで、夫の仕事が遅い日や出張時に来てもらった。「30年ぶりくらいよ」と嬉しそうに沐浴していた姿が印象的。
同じく養護教諭をする妹にも、たまに来てもらい、息子の相手などしてもらった。両親以外の大人に囲まれて過ごすことは、息子にとって良かったと思う。



【友人たち】

出産の2か月ほど前、同じマンションに住む、息子と同じ歳の子どもがいる家族が、突如インターフォンを鳴らして「これからは子育て協力し合いませんか」と申し出てくれた。このおうちも、両親ともにかなり不規則&出張多く大変な仕事で、「○○さんちも大変そうだから」と言ってくれた。よくよく聞いてみたら、なんとこのご夫婦、夫と大学&学年が一緒、在学中は同じ町に住んでいたという奇跡(というのも、首都圏のよく聞く大学とかじゃないんですよこれが)! 子育てに関してのユルさや考え方、生活スタイルも似ていて、すぐに毎週のように子どもたちを遊ばせる仲に。産後、何度も息子をおうちで遊ばせてもらってそのままごはんとお風呂までいただいたりして、そんな関係が出来ていて本当に良かった、と思った。入院中も、仲良く遊んでいる写真を送ってくれて、息子の不安定ぶりを心配していた私は、嬉しくてほっとして泣いた。

それ以外にも、同じ年頃の子どもがいるもともとの友人や、産前に知り合ったマタニティ友達も産褥期にランチを携えて遊びにきてくれたり、土日に息子を一緒に遊ばせてくれたりして、本当に助かった。

それから、実際には会っていなくても、おさがりを送ってくれたり、心配や労いのメールなどをしてくれる友人も何人もいて、そういうことにすごく、支えられたと思っている。



【身体メンテナンス】

①ドゥーラによる産後整体……継続的にお世話になったドゥーラの方に「肩こりなどが酷いので整体を受けたい」と話したところ、ユーファイというタイの産後ケアと産後整体の手技をもっているドゥーラをご紹介くださった。(ドゥーラ協会HPでチェックしていた方だった!)
素晴らしいのは、もう1名、赤ちゃんをずっとみていてくれるドゥーラが一緒に来てくれること。退院翌日、産前からお世話になっていたところに出張マッサージを頼んだのだけれど(それくらい、すでに産後1週間で身体はボロボロ、バキバキなのです…)、やっぱり赤ちゃんが泣いて授乳したりして満足には受けられず。だから、完全に一人身になって整体を受けられるのは真のリラックスを得るためにも大事だなぁと実感した。

②ヨガ……近所のヨガスタジオでマタニティヨガから産後ヨガへ移行。お互いお腹の大きかったころに出会った方と、赤ちゃんを連れて再会できるのは嬉しいもの。集まる方がみな近所なので、いろいろ情報交換できるのもいいし、1~2週間に一度でも、ゆったりと(とはいえ赤ん坊も一緒だけれど)自分のための心と体の時間を作ることは私にとってすごく大事。

②マドレボニータのボールエクササイズ……産前のにんぷクラスにも通っていたのだけれど、改めて、週1×全4回のコースに通う。産後突如として現れた正中線がだいぶ薄くなり、筋力・体力が回復した証拠か、「自分の力で立っている」感覚が取り戻せたような。何より、汗をかいて運動するって気持ちいい!前回の産後3か月ごろは、こんなに元気じゃなかった気がする。同じ10人のメンバーで4週にわたり自分の考えを整理するワークシェアリングの時間もあり、育児の日々を楽しむための気持ちの余裕、前向きに社会復帰を考える機会を得られることも、すごく大きい。身体を動かした後だからこそ、頭がすっきりするし、人と「大人の話」ができるんだと実感。言葉を取り戻す、自分を取り戻す場だと思った。

産後ケアバトン制度といって、ひとり親、双子など多胎児の母、障がい児や早産児の母などを支援する制度もあり、多胎児の場合は介助ボランティアをお願いすることも出来るそう。

http://www.madrebonita.com/wordpress/?page_id=7544



【その他の家事代行サービス、シッターなど、登録済・未利用のサービス】

○マザーネット(家事代行・シッター・病児保育)…登録済、未利用http://www.carifami.com/
急な要請に対応してくれそうなのと、シッター業務と家事代行を並行してお願いできるというポイントから選びました。(資料請求への対応なども早かったし)まだ実際に利用していないのでなんとも言えませんが……

シッターは特に、来てくれる方との相性が大きいようですが、何を重視するかは利用者によって異なると思うので、いくつもの会社を使ったことのある先輩などに使い勝手を聞くのが一番いいような気がしています。また利用することがあれば追記したいです。

○ベアーズ(家事代行)
産前に一度、2人がかりで3時間やってくれる掃除代行を依頼。家全体の気になっていた箇所を徹底的に掃除してもらい、かなりスッキリ。クオリティと対価にすごく満足したので、今後(特に復帰後)、ワンシーズンに一度くらいお願いしたいなぁと思っている。(ダスキンも見積もりをとったのだけれど、こちらのほうが値段とサービス内容の柔軟性がずっと良かった)
※現時点では、2人×3時間のプランがないようです。確か2万6千円でした。(掃除用具などはほとんどこちらで用意します)
http://www.happy-bears.com/service/kaji/price.html
でも、不在時でもお願いできるプランや、シッター業務と簡単な家事をやってくれるプラン、出産応援プランなど、所要時間と内容・料金の組み合わせで細かいプラン設定があり、数社みた中では自分の希望に近いものを選びやすかったのでここに頼みました。急ぎで頼んだせいか、ギリギリまで日時が決まらなかったのは少し残念な点でしたが(産休中なので良かったけど)、クオリティは素晴らしかったです。(プロが行う専門清掃ではないので正直そこまで期待していなかったのですが。でも、専門清掃ではないので、電気の傘を拭くなどの脚立を使うような作業や排水溝の奥の清掃などはできません。)決められた時間内でこちらがオーダーしたことをやってもらうので、事前に細かくやってほしい場所を優先順位をつけてリストアップしておいたのが良かったのかもしれません。


【産褥期を終えて】

人に何かを頼むこと(特に、家の中のことや子どもに関すること)は労力を要します。たとえば他人を家に入れるというだけで、やっぱり気を使う部分もあるし、面倒に思うことも0ではない。そして、手続き自体が複雑で大変だったりすることも。でも、やってよかったと本当に思う。

約7週間、毎日2時間ずつ家事育児を誰かにお願いしたことで、毎日必要な家事が大体どれくらいの時間で処理できるのか、ひとりで赤ん坊の世話をしながらその2時間をどう捻出するか、というイメージトレーニングの機会にもなった。
そして何より、いろいろな人に支えてもらったという実感が、産後をより幸福な気持ちにさせてくれたような気がします。現代の「産後」は、とかくこもりがちで孤独な時間が多いのでは? 私も前回はそうでした。今回、その「産後」に、たくさんの人に出会えたことが、なにより大切な経験になった。「産後」は、実は人と出会ういい機会なんだ。

前回の出産以降、私は「母親」あるいは「ワーキングマザー」という視点を得て、新しい課題やテーマを持って色々考えるようになっていた。それはそれでいいことなのだけれど、でももしかしたら、それらのアイデンティティに凝り固まっていた部分もあったのかも。本当の自分って、どんな人間だったっけ?ということを今回考えたきっかけはマドレボニータだったけれど、それ以外にも私が得られた様々なサポート、つまり出会いが、その気づきに繋がったような気もしている。

夫婦ともに、特に社交的でもなく、できればこもってリラックスしたいタイプの人間だと思っていたけれど、二人ともだいぶ変わった。前回の産後も私は「人と会いたい」と切実に思っていたけれど、もっと根本的にオープンになったと思う。夫婦ともに、二人目の子どもを迎えて、いよいよ変わった、という感じ(笑)。子を持つことをあくまで一つのチャンネルとして色々な人と知り合い、様々な属性を持つ人と大人の付き合いができることは、楽しい。自分に向いているかも、と思った。

家に他人を入れること、家事や育児を手伝ってもらうことに抵抗がある人も多いと思うし、パートナーが反対なんだよね、という話を聞くこともけっこうある。でも、やってみたら全然大丈夫ですよーと言いたいです。(まだまだインフラとして当たり前になっていないので、お金がかかってしまうのが課題ではありますが)

あとは、今回改めて、18時~21時の家庭内労働力が社会全体で圧倒的に足りていない、ということを実感した(どんなサービスもその時間帯以降はかなり割り増し料金になる。ケア労働に就いている人にも、自分の家庭でケアすべき人間がいることが多いから、ということもあるだろう)。だから、やっぱり、その時間に外で働いていることが相当特殊という(18時に会社にいたら「あれ、今日どうしたんですか!?」と言われるような)社会になってほしいと願う。子育てには、子どもの数+1人、大人の人手が必要だと思っていて、だから二人以上の子どもを育てていたら(願わくば一人しか子どもがいなくても)、やっぱりその時間は少なくとも夫婦ともに家にいるべきなんだよ、そもそも。ひとり親であれば、誰かがサポートに入ってくれなければ、どんどん追いつめられる。

だから、子育てや介護をしている人は特にだけれど、それよりも、誰もが「自分の人生の時間」を過ごす時間帯になればいいんじゃないかな、と思う(この時間帯はみんな、自分の「生活」に戻っていくのが自然、という風潮)。もちろん、職業的に24時間稼働しなければいけない業種もあるので、そこを支える仕組みの充実も同時に進めなければいけないのだけれど。こういうこと(主にケア労働のためのプライベートの時間が確保され、と同時に足りない部分を補うサービスが増え細分化する)が整っていけば、世の中に仕事も増えると思う(なんだか逆説的なようですが)。子どもだって増えるかもしれない。

そして私も、今は助けられているばっかりだけれど、いつか還元していきたい。

子育ては大変だけれど、とても楽しい。支えてくれるたくさんの人に、感謝しています。

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