見出し画像

雪風に乗って届いた、一通のハガキ

つい先日のことだ。
いつものように家に着いて郵便受けを見ると、広告類に混じって一通のハガキが入っていた。
特に知人等から届く予定は無かったため「誰だろう?」と見てみると、宛名の文字の雰囲気から、私は誰から届いたものか、わりとすぐに分かった。
そのハガキは、友人Aちゃん(仮名)からだった。

友人Aちゃんは、小中学校が一緒で、出会ってからもう20年ほどになる。
特に中学の頃は部活と委員会が一緒で、家も近かったため、色んな話をしながらよく一緒に帰っていた。苦楽を共に過ごした時間は、間違いなくいちばん長い。
また、年賀状を小学校低学年の頃からほぼ毎年欠かさず送り合っていたのだが、去年は私に身内の不幸があり、今年はAちゃんにご不幸ありで、ここ2年ほどは一旦ストップしていた。
そんな状況だったので、私は年始に年賀状代わりにスマホからメッセージを送り、またいつか会いたいねと短めのやりとりを終えていた。

説明が少し長くなってしまったが、そのAちゃんから、事前に送るよなんて話は無くハガキが届いたのであった。それはもう…嬉しかった!上手く表現できないけれど、温かなサプライズをしてもらったような、そんな気分だった。ハガキには、いつもと変わらない楽しい文章や装飾があり、笑みがこぼれた。
その晩すぐにAちゃんに連絡をし、嬉しさと感謝を伝えた。Aちゃんも嬉しそうで、返事を楽しみに待っているとのこと。
後日、悩みに悩んでやっと選んだミモザ柄の手紙に、伝えたいことをぎゅっと詰め込んで、私も返事を書いて出した。そろそろその手紙も届く頃だ。
楽しく読んでもらえるといいな。

雪風が運ぶ文字のやりとりに、にっこりほっこりした1月の出来事。
もう少し暖かくなったころ、今度は直接Aちゃんに逢いたいなと思う。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集