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オリエンタルランドの戦略に思うこと

『若者のディズニー離れ』という記事が数週間前に流行り、Yahoo!ニュースでも取り上げられたので多くのコメントがついていました。

診断士の勉強をする中でこれは!と思った文章を見つけたので記載します。

【中小企業診断士 令和3年 顧客のロイヤルティに関する問題から選択肢エ】

見せかけのロイヤルティを有する赤字顧客には、特定のサービス提供を控えるなどして最低限の収益水準を確保することが望ましい。あるいは、サービス手数料などの値上げによって退出を促すことも重要である。

これが正解として出されていました。

コロナ禍前のオリエンタルランドは、熱狂的ながら多くのディズニーファンを抱えていました。しかし、ディズニーランドやディズニーシーは物理的に拡張に限界があるため、

年間パスポートユーザーの層別(めちゃくちゃお金を毎回使う層とショーなどを見るお散歩層)に苦慮していたのではないでしょうか。

この顧客ロイヤルティの面白いところは、いかに熱狂しているか?ではなく、いかに自社製品を頻繁に購入してくれるか?が重要なファクターになります。年間パスポート代金というのは決して安くないですが、年に数回来て毎回ホテルに泊まるゲストがいれば、当然OLC社として重要な顧客はそちらになります。

まして訪日外国人観光客を増やす国のマクロ施策を考えればお金を落とす可能性が高い顧客層をパークに取り込む必要があります。

コロナ禍を経ての年間パスポート廃止は
まさにこのロイヤルティが低い顧客層の層別にあったのではないでしょうか。

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