【心臓を持ってかれた話】劇団ノーミーツの門外不出モラトリアム
やばいです。ついに、心臓を持ってかれました.......
劇団ノーミーツさんのオンライン演劇「門外不出モラトリアム」
今日は速攻で感想を書きたいので、あらすじなどは書きません。笑
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3000人以上が観劇した「門外不出モラトリアム」の感想
ちょっと最高すぎややしませんか....
こんなコロナで外出自粛が叫ばれていて、やっと感染者が減ってきたのかなってみんなが安心をしてきた。そんな時に、「もしもこの生活が4年間続いたら...」っていうテーマでリモート大学生活を4年間送ったクラス5人の演劇をつくっちゃ、そりゃ泣いちゃう。
劇中で2年間、コロナで外に出られないストレスでクラスのケンジが外に行こうとする。そこで、ケンジが正直な想いをクラスメイトにぶつけていた。
「怖いんだよ。この機械(パソコン)が壊れたら、もうみんなに会えないんだよ。しかも、今までの大学生活が全部画面上のスクリーンショットなんて嫌なんだよ。おかしいじゃん。そんなの。なんでみんなと同じ場所で、みんなと同じ空気を吸って、みんなとお酒を飲むことができないのか。なんでだよ。画面上にはただみんなの部屋が映っていて、触れることも同じ場所に行くことができない。そんなのもう嫌なんだよ。リアルで人とコミュニケーションがとりたいんだよ。」
そうやって、外に出ようとする。
画面上でみんなの顔をみれてコミュニケーションが取れる安心感はあるけど、パソコンの画面がオフになれば、もうそこは一人の世界。誰ともリアルでは会話することができない。急激に孤独が人を襲う世界。
だから、劇中のAC(アフターコロナ)時代の大学生のつながり方は大きく変わっていた。
リモート大学の講義が終わったらそのままZOOMを繋げて、ただ一緒に同じ時間を過ごす。ZOOMでずっと何でもない話をくっちゃべることで安心感を得る。まるで、BC(ビフォーコロナ)時代のリアルで人と人が会っていたように。
コロナによって人の価値観や前提は大きく変わっていた。
「家から出ること」が当たり前の時代から「家から出ないこと」が当たり前の時代へ。
その前提は絶対に変えてはいけない。家から出ることを許されていない環境だからこそ、ものすごい孤独感とストレスを感じるが「家の中でリモートで大学生活をどのように楽しむのか」そこがものすごく面白いところだった。
リモート大学生活が4年間が終わり、実感がわかない卒業を控えていた主人公だったが。
その世界には、「リモートクラブ」が存在していた。リモート卒業式からリモートクラブに行き、大学卒業をみんなで祝いたおす。場所が変わっているようで、主人公の場所はいっさい変わっていない。
そう、ずっと「家の中にいるのだ。」
だけど、リモート大学生活でどのように家の中で楽しむのかを4年間過ごしてきたからこそ、もう何の違和感もない。ZOOMで卒業式に出席して、ZOOMでクラブに参加する。まるで、現実世界から逃げて、ゲームの世界に熱中している小学生のように。
それは、悪いことではなく、人が生活するうえで欠かせない「人に直接会うこと」ができない世界だからこそ、ずっとZOOMで繋がってリモートで楽しいことをみんなで体験する。そう、やって4年間も乗り越えてきた。
人生に無駄な時間なんて絶対にない。たとえ、思い出写真がスクリーンショットだろうが、リモート大学で4年間ずっと話していた友達とリアルで会ったことがないとしても、それは決して無駄ではない。かけがえのない思い出であり、親友なのだ。大丈夫。未来は、みんなの行動の集積でくりかえす。
未来は少しの行動で変わる。変えたければ、とにかく動け。
もう最高すぎます。劇団ノーミーツのみなさんに心臓を持ってかれました。本当にありがとうございました!
僕もこんな感動を与えられる「演劇」がしたい。
今年こそやってやる。