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間取りが変えられる家。家づくりは終わらない

ねこすけんちの間取りは説明しづらいです。いまは3LDKかなと思います。

個室として存在しているのは、ウォークインクローゼットが2つと寝室1つ。あとはトイレとお風呂です。

無印の家のコンセプト「永く使える、変えられる」。
それを叶えている大きなポイントとして、壁が少なく、後から付け足せるという点があります。つまり新築当初は部屋数が少ないのです。もちろん部屋数を自分で指定して建てることはできますが、ねこすけんちはブランドコンセプトのまま「変えられる」家をつくりました。

体育館と同じつくり「SE構法」

無印の家は「SE構法」でつくられています。体育館と同じつくり方だそうです。支えが少なくて強度が心配では…?と初めは思いましたが、そんなことはないようです。

SE構法とは、柱や壁で建築を支えるのではなく、強靭に組まれた柱と梁で建築を支える構造。
建物を骨組み全体で支えるので、柱や壁の数が少なくても、強度は従来の木造住宅よりも高くなるのです。

https://www.muji.net/ie/tokucho/anshin/

体育館をイメージするとわかりやすいのですが、ねこすけんちも柱や壁が少なく、大きな箱のような空間になっています。

1階は玄関からキッチン奥までつながっています。

まさに「大は小を兼ねる」。大きな箱なので使い方も様々です。仕切りのない大きな空間。時期によってダイニングとリビングスペースを入れ替えたり、テレビや収納ラックの位置を変えたりして気軽に模様替えしながら使っています。またダイニングテーブルを端に寄せればいつでも広い空間が登場。なにができるかな…やったことはないけど、ダンスの練習やヨガが数人でできるかもしれません。卓球台を置いたら卓球もできそう。

壁がない体育館のような空間は、つまり、どうにでも使えるんです。

大きな箱だから空調も1つでいい

ねこすけんちにはエアコンが1つしかありません。

吹き抜けを通して1階と2階がつながっているので、1階にあるエアコン1つで家全体の空調をまかなっています。暖かい空気が上に溜まりやすいらしいので、シーリングファンと、季節によってはサーキュレーターを追加で使って空気を循環させています。

「らしい」と書いたのは、実はあまり実感がないからです。1階が寒い、2階が暑い、とはっきりと感じることはほぼありません。エアコンの温度や風向を調整することで、場所による温度差と不快感をほとんど感じないのです。

階による温度差は吹き抜けのある家のデメリットと言いますが、住んでみたら心配していたほどではなかったのは、逆に驚いた点でした。

エアコン1つで空調をまかなっているので、むしろ温度差が少なく快適です。そして電気代も高くない。電気代は1LDKのマンションに住んでいたときと同じくらいだから不思議です。ということは、近年の電気代の値上げがなかったとしたらマンションよりも電気代が安かったかも。エアコンを複数台使っていたら、もっと電気代が高くなるだろうと思います。

実は、エアコンを後付けできるようにいくつか壁に穴を開けてあります。いつか空間を仕切って部屋をつくるときが来たら、そのときにエアコンを買い足すかもしれません。

仕切りや部屋は、ほしいときにつくればいいや

子どもが増えたら?仕事を家でするようになったら?…いつどんな生活の変化が訪れるのか、家を建てる時点ではわかりません。体育館のような大きな箱にしておけば、必要なタイミングで、あとから自分で区切ることができるんです。

無印や工務店に「ここに壁をつくってください」とお願いをすれば、住み始めて何年経ってからでも仕切りや部屋を作ることができます。できれば壁や天井に下地を入れておいたほうがいいので、新築時に「ここは区切るかも」とイメージはしておいたほうがいいかもしれません。ですが、そうでなかったとしても何かしら方法はあります。

プロにお願いしてつくってもらうほか、自分で家具を置いて仕切りをつくることもできますよね。背の高い家具を置いてプライベート空間をつくってもいいし、背の低い家具を使って区切ることで、緩やかにつながった部屋をつくってもいいと思います。

いつ使うかわからない個室をつくっておくより、使いたいときに使いたいサイズで区切って使うほうが、なんだか効率的だと思いませんか?

大きな決断も「いまじゃない」ならとっておこう

家づくりで間取りや部屋数はいちばん悩むところ。
でもねこすけんちの場合は、わからない・決められないから、決めませんでした。ねこすけも夫も人一倍優柔不断。そんな家族だから、無印の家はちょうどよかったのかもしれません。

そのときが来たら、また考えて決めればいい。
「間取りを変えられる」って、家の持てる最大の可変要素なんじゃないかと思います。

#ねこすけんち

参考 https://www.muji.net/ie/tokucho/anshin/


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