じ続き
寒い朝。
昨日暖房を付けて寝るのを忘れていた。
手が悴んで、髪の毛の冷たさを感じる。
どんなに冷たくなっているのだろう、
と一房引き寄せてみた。
良い香り。冷たくは無かった。
ふふ、と心地よい心持ちになる。
今日は休日で、
色々を整えることに
時間をかける。
部屋の中にある書籍達や、
書いたメモ、大好きなゲーム、
片付けの必要な書類、
仕事に向けたお勉強、
友人達からのあたたかなメッセージ。
向き合いたい事がたくさんで、
できることは一つ二つ位でいいや、
と思う位がきっとちょうどいい。
そういえば、
昨今心の大掃除をしたのである。
無意識のうちに求めていたものを手放して、
本当に欲しくて手に入るものを根幹に置いた。
言うなれば、我が心の大黒柱を変えたのである。
大黒柱なのに変えていいの?と思うのだけど、
元々あったものと機能は一緒で
それの用途を変えたと言った感じだった。
しっくり。
手に入れたのは、
“自分専用自動感謝製造機”
だった。
自動と銘打っているけど、
手動なところも大いにある。
一つ一つをセットして、
調節して作り出したりもする。
ただ、これは私にとって大満足の変化で、
これを基に収めてから心地が非常に良い。
とても嬉しいのである。
じゃあ今までは何を基に据えたくて、
四苦八苦していたかというとこれである。
“自分専用全自動幸せ分配機”
でもよく誤作動や、ショートを起こした。
上手くいかなくて当たり前だった。
これは言うなれば、
分配してもらうことが目的なので、
受けて側としてはどこまでも受け身で。
かつ受動的なままで、全部私の思うように
幸せを分配してくれるものことなんて
無かったのである。無かった無かった。
長年かけたし、多大な費用もかけたけど、
無かった。節目の誕生日を迎えて、
自分の中でその諦めがついた。
諦めがついてから俯瞰して、
物心ついてからずっと心の奥底で、
刷り込まれるようにあった欲と欠如感は
これだったのだなと納得した。
私専用幸せ分配機、
大丈夫。必要ない。
製造機ならほしいな、
と思うのだけど実は幸せというものが
不明瞭すぎて成果としての目標物が
全く分からなかったのである。
そこで導いたのが”感謝”
幸せの正体ってなんぞ?という研究があって、
それをTEDというプレゼンで拝見したことがある。
その中にあったのは、
人間関係だと。
素敵な人間関係が幸せに繋がるなら、
じゃあ共依存や癒着せずに良好にするのは
何が大切?と考えた。
自分の、等身大の、
地続きにできることって、なんだ?
と考えた。
行き着いたのが、
感謝だった。
自分の内から続く、実のある感謝だった。
それなら話は早い。
今まで経験したことや、
全部の知識を使って、
行動もして、全部感謝に変えることを
趣味として楽しもうと思った。
できることも増えて、
周りともあったかく関われて、
知識も用いれて、楽しい。
これは、何とも楽しいものを見つけた…、
と嬉しかった。
そんなこんなで、
今まで誤作動の多かった
自分なりの幸せ分配機を組み替えて、
感謝製造機にしてみたらとっても心地が良い。
そして楽しい。
本心から生まれるものなので、
それを持ってして人にあげても
とてもあったかくて美しいものを
渡せた。
何で感謝するの?と聞かれても平気で、
何故ならと全部理由が伝えられるからである。
それを聞いてくれた相手は、
そうなんだ…と安心して受け取ってくれる。
騙して、何かを取ろうとして
伝えているわけではないのだなと、
安心してくれている。
何とも良きものを根幹に据えた…!
と幸せでぷかぷかしている。
そして同時に、守る基盤もはっきりした。
世の中には昔の私の根底にあったように、
他者に”自分専用幸せ分配機”を求める人もいる。
そういう人からすると、
地続きの感謝を渡してくれる人は
渇望の対象で。
かつ、他者に求めているものをあたたかな友好関係ではなく、
不満や怒りによる支配で奪おうとする人がいる。
その人達にあった時は、
いつも”私自分でこれできるのが大好きで、
あなたのその怒りや不満も私の感謝の糧なんです。
うふふ。”
と思いながら、わくわくしている。
そうしていると驚くくらい
不満や怒りをぶつけられるのだけど、
そういう時は、
“この経験をもとに私は欲しいものがあったら
謙虚に育てて贈る中で作っていくことにしよう。
こういう事されると嫌な気持ちになるって学ばせてもらえて嬉しい。
いつも優しくしてくれてる周りに感謝…”
となって、普通に人に相談したり、
力を貸してもらえるような存在達に出逢えるようになった。
神か天使なの?と思うので、
私は嬉々として身近な神や天使達に
感謝を贈っている。それが楽しい趣味になった。
そしてその広がりは私の等身大ありきで、
暖かな暖かな周りからの力を受け取れている。
受け取らせてもらったものも、
向き合って昇華してお返しに繋げている。
とても楽しい趣味で生き甲斐だなと思った。
感謝製造は一人でできるのもいいところで、
目の前の景色からだったり、
吸ってる息だったり、
冷たいと思っていたけど
あったかくていい香りのした髪の一房だったり。
感謝したいな、の気持ちに合わせて
一つずつ理由を探っていくと
背景や経緯や経験や知識が多方面から照らされて
とても幸せな気持ちになる。
そんな感じで満たされるので、
色んなことに気がつけてまた動ける。
感謝することが難しいことも、
それを一つずつ解いて調べて繋げていくことが
楽しいしやりがいもある。
ゴールに辿り着いたら達成感もあるし、
周りも朗らかになる。
こんなに素敵な趣味、生きがいでしかない、
とほかほかになったのでした。
私の中にある全ての怒りや不満、負も、
全部全部昇華していくのがとても楽しい。
蓋するのではなくて、私の人生だったと、
途方もなく暗い色と粘度のものを、
余すことなく自分の手で美しく昇華していくのが、
この上なく楽しい。
楽しかったことも幸せなことも、
まっすぐ華やかに咲かせられる。
幸せだなぁと、
じっと耐えて向き合って解き続けて、
生きて、人を信じることを諦めなくて、
本当によかったなぁと幸せな昨今でした。
そんな感じで引き続き。
コツコツと向き合って育ててまいります。
ではでは、今回はこの辺で。
読んでくれてありがとう。