うちの猫をお迎えした時の話④名付け編 


猫が増えた。

キャリーケースを一つしか用意してなかったので、
一つのキャリーケースに子猫2匹で入ってもらい、車で30分かけて帰宅した。


2匹は車内でミーミー鳴いていたけど、
最初に1匹だけ連れ出した時の鳴き声とは違った、じゃれ合う鳴き声だったことに
私と夫は心から安堵した。


この時にもう一匹連れて帰ろうと提案してくれた夫には、
とても感謝している。


多分だけど、猫たちも
「これでよかったんだにゃあーありがとにゃー」と思っているに違いない。



さて、猫を迎え入れるにあたり名前を決めなければならない。


最初に1匹(おそらくオス)だけを飼うつもりだったので、
「ゴロちゃん」と名づけると心に決めていた。


「ゴロちゃん」という名前の由来は、1990年代のポンキッキ世代の方なら
もしかしたら記憶の片隅にあるかもしれない。
ポンキッキの中に「ゴロちゃん」という猫の歌があったのだ。


ひかえめな三毛猫の女の子が
ドラ猫のゴロちゃん(オス)に恋焦がれるというストーリー仕立てで、
三毛猫の女の子目線で歌われる歌声と歌詞(セリフもある)が
なんとも可愛らしくクセになる曲なのだ。


20〜30年ほど前に聴いた曲が今でもずっと好きで、
猫を飼ったら「ゴロちゃん」という名前にしようと決めていた。


冒頭「すきよ〜ゴロちゃん〜♪」から始まるAメロにのりながら
愛猫を愛でたいと思っていた。


私は当初の予定通り、

最初に連れてきたメスの三毛猫を「ゴロちゃん」
あとに連れてきたオスのグレーの靴下猫を「コロ」

と名付けた。





夫「イメージ的に逆じゃない?」



ブーイングが入った。



チッ




夫「絶対メスがコロで、オスがゴロでしょ」





うん。わかる。わかってるよお?
一般論はそうだよね。
一般論は。
ちゃうねん。理由があんねん。
(ここで初めて本心を綴ろうと思う。)



うすくやわらかい色味の三毛猫ちゃん(メス)はとても美猫だ。

だがアイドル系というよりはどちらかといえば
実力派女優のような凛とした気高さがあるのだ。
俳優さんで例えると天海祐希さんや北川景子さん系の美女なのだ。

可愛らしいだけでなく、強さも兼ね備えた印象的な名前が似合うと思った。



それで、
「ゴロちゃん」



一方、オスのグレーの靴下猫。
この子は初対面の人間にも臆することなく、とにかく人なつっこかったのだ。

また、動きや鳴き声もコミカルで



愛嬌の塊のような


なんというか…


例えるなら…



犬だった。

人間大好きな柴犬のような猫なのだ。




「コロ」
コミカルで人懐っこい柴犬のような
グレーの靴下猫にはぴったりの名前だと思った。




かくして、我が家の猫たちの名前は(半ば強引に)決定した。




次回は猫をお迎えした話、完結編!





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