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プレゼントーク冊子ー蘇る声

カネミ油症のプレゼントーク原稿を英訳したい! 下訳つくったわ! 翻訳チェックどうしよう! といっているかたわら、もともとの和文原稿の冊子化の話がすすんでいます 

プレゼントークをしたのは去年の12月6日でした 半年ほど経ったところで冊子化の話がはじまりました 

英訳の下訳をしながら何度も原稿を見ているので、冊子化といわれても特に手を加える必要はないと決めこんでいたのがマチガイでした

プレゼンの当日、時間の関係でちょっと端折ったところを補いたくなったり、迷っていた言葉の問題がむくむく立ち現れてきたり、あとでいただいた質問を思いだし、活字にするなら一言つけるほうがよいかとおもったり、キリがありません

考えはじめてしまうとそれからそれへ止まらなくなる性分なのか、プレゼン用の原稿と活字用の原稿はハナからちがうことに遅まきながら気づいただけなのか いえ、両方かもしれません

なんにしても日曜日の晩にあと数日くださいのお願いメールを送り、ひとり悶々と眠れぬ夜を過ごしています 

不思議なもので、せっかく活字にするならするで話をまとめたいきさつというか縁に少しでも触れたくなるのは、わたしなりの切実さでもあります 

まさにこの縁こそ、カネミ油症の被害者の方たちが出会いのときに発した揺るぎない叫びのような声でした おととしのこと、一切問答無用の声でした

この声はストレートに突き刺さり、カネミ油症とはなにかを考えるその後のわたしのすべてを動かしてきたとおもいます

プレゼンしようと、下訳しようと、どうしようと、この声はいまも突き刺さったままです 

ひとこと加筆するぐらいでこの声を伝えることはできないでしょう どうやってもできないのかもしれません 

でもその声は蘇ってくるたびに胸のなかで疼き、過去の文章をただ繰り返すだけではなくどこかひと掬いでも進めたくなるのです

夜の夜中に囚われびとになっているわたし どうしたの?と眠っていた母が起きだして、眠そうな目でお茶をいれてくれました あんずまで添えてあって母はありがたいです

なんともはた迷惑なはなしですが、路地みたいな抜け道にたどりつくまで今夜は歩いていたいです

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