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水彩画の素晴しさを改めて知るアンドリュー・ワイエス展(前期)

大山崎山荘美術館で開催中の「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス」の前期展示に行ってきました
先に言うと、あまりによかったのと後期ガッツリ入れ替えるので
後期展にも行きます

今回はイントロで「水彩画教室に通い始めた私」からの
どうでもいい自分語りが長いです
さくっと展示感想を知りたい方は目次から「水彩画の素晴しさを改めて感じる展示」あたりに飛んでくださいませ


水彩画教室に通い始めた私

コロナがすこーし日常に馴染んだ2~3年前、
このままじっとしていては何もしないまま人生が終わる!と思い
昔からあこがれていた絵画教室に通うことにしました
油彩はアトリエのある大きな邸宅に住んでないと無理だという偏見があり
ここは小中学校の授業でもなじみのある水彩画だなと思い探しはじめる
しかし、ここで壁が・・・
コロナでこういった教室、カルチャーセンターも減少していたのです
しかも、私は平日はフルタイムで働くサラリーマンなのだけど
こういった教室は大体、平日の昼間なのですね
やはり絵画は働かないで生きていけるブルジョアのものなのです
数少ない土日開催の講座の中で一番先生の絵が好きだった今の講座に入校

水彩画で好きな画家がいなかった

講座に通い始めてからは、今の講座の先生とか、
水彩画のテキストなどを見て好きな画家さんはいますが
私のこのnote初投稿での自己紹介に書くほどに幼い頃から好きな画家は
海外は油彩(しかもこってりアク強めな画家が好み)、
日本は版画なのですよ
昔から描くことでの馴染みはあっても見る馴染みはなかったの?
最近知って好きなのはにじみ猫の村上ゆたかさんですね

水彩画の展覧会って?

大きな展覧会では油彩画がけっこうメインな印象です
水彩画といえば少し前に見たフォロンの展覧会ですかね
こちらはイラストという感じなので、
今回のような水彩画を見るのは初めてに近いかもです
(水彩画を始めてからは、現在の画家の個展とかには行きますが)

今回の展覧会に行くきっかけ

秋の展覧会情報として、知ってはいたのですが、
恥ずかしながら画家本人の事を知らず、
サイトのサムネイル画像が地味に見え、
他にもいろいろ行きたい展覧会があるので、スルーしておりました
しかし、私がこの数週間で絶賛見まくっている
YouTubeチャンネル「つらら庵」さんで
アンドリュー・ワイエス的描き方の動画を上げているのを見ました
これは素敵っ
この人が好きな画家なら私も好きなはず・・・
次の日、なにげに秋の展覧会情報を見ていたらそこに
アンドリュー・ワイエスの名が!(前に見たことは忘れていた)
ということで週末に即行くことにしました

展示点数が少ないので、じっくり見れます

入場時にA4ペラとA5冊子の作品リストを渡されつつ
見ずにそのまま作品を観はじめる
ちょっと情報を知りたくて作品リストA4を見る
あれ?ワイエスの名前がどこにもない?
どういうこと?
もう1つのA5冊子を見るとなんと
サムネイル画像付きの作品リストではないですか
すごっ、なんでこんな豪華な作品リストなの???
と感動したのもつかのま
改めて見ると展示場の約半分がワイエス展、
残り半分くらいがコレクション展示
ワイエス少なっ!!!となりました
そして、前期と後期でほぼ全て入れ替えるという事実
なかなか商売上手
ここで気持ちを切り替えて、
これは全作品をじっくり見れるチャンスだと思いました
そして後期も来ること決定となりました

水彩画の素晴しさを改めて感じる展示

さて展示を観ていきます
事前につらら庵さんの映像でドライブラッシュ技法での
緻密な描き方を見聞きしてはいたものの、すごいです
荒涼とした大地となんだか薄暗い感じが時代なのかな、とも思ったり
画家本人がほれ込むだけあって、オルソン・ハウスがすごくいい
後ろに小さく描かれていてもいい
全部はマネできませんが、部分的には参考になります
あとは色がステキなのです
黒をバキッと使うとは聞いていましたが、
その黒も色とりどり(日本語が若干おかしい?)
ついつい黒を見てしまいます
あとはなんとなく荒涼とした色合いも美しいし、日本人好み?

以下、タイトルとそれぞれの簡単な所感

(前期作品なので、そのまま今後の参考にはなりませんが)
数字はこの展覧会での作品番号

  • 1:オルソンの家:水色系もあいまって、みずみずしい

  • 4:オルソンの家の下方の入り江:青が美しい

  • 12:カモメの案山子:緑の黒、赤茶の黒など混色の黒がかっこいい、小さいオルソンハウスの存在感

  • 14:「石舟」の上のバケツ:3原色の黒

  • 28:オルソン家の台所:茶系の黒

  • 42:雨どい(<さらされた場所>習作):雨どい、木の節などの細かさ繊細さ、グレー交りの空の美しさ

  • 44:オルソン家の朝食:屋根

  • 52:<クリスティーナの世界>習作:服のしわ・影の細かいドライブラッシュで表現がすごい

ゆったりと贅沢な時間

大きな展覧会の場合は、2周する体力がないのですが
今回は2周しました
1周して、お茶を飲んで、もう1周
ゆったりと贅沢な時間だなーと改めて思う
人もそれなりにいましたが、空いてる場所に
行けばいいだけ(見る順番は気にしない)

大山崎山荘美術館は建物自体とお庭も素敵なので
時間に余裕を持って訪れたいですね
紅葉は全くなかったので、後期は紅葉に合わせて行きたいです

この日は写真教室?や見学?に訪れた団体さんが外にたくさんいました

館内撮影禁止

素適な洋館なので中も撮影したいところですが、禁止
以前は撮影できたはず…色々問題があったのかな…と思いつつ残念です

喫茶室で期間限定メニューのケーキ

「The Olsons’ Blueberries ~クリスティーナのおもてなし~」と
紅茶にしました
紅茶にするか、ギリギリまでこちらも限定の
「VODKA Time ~ワイエスのウォッカタイム~」と
迷いましたが、金額的に紅茶にしました
ウォッカは後期で飲むことにします

喫茶室バルコニーからの眺め

水彩画を描く気持ちが上がる

これは技術的なことだけでなく気持として「描こう!」って思いました
ワイエスの絵に向かう姿勢に刺激をもらいました

グッズ

図録を買いましたが、この図録は今回のものではなく、
過去に新潟でおこわなれた時の図録だそうです
中を見ると、今回の展示作品も多々ある感じだったので購入
左はA5サムネイル画像付の作品リストです

もよりのグルメ

私は阪急電車で行くので、
駅前にあるこの中華料理屋さんが気に入っています
落ちついた雰囲気でゆったり過ごせるのがいいです
本当に駅を出てすぐ目の前です
ご飯が多すぎるので、次は減らしてもらおう…

酢豚のランチセット

かんたん基本情報

丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス
開催期間:前期2024.09.14-2024.10.27(終了)、後期2024.10.29-2024.12.08
開催場所:大山崎山荘美術館(京都府)
ロッカー:有(100円玉、使用後返却)
写真撮影: 不可(展示作品だけでなく、館内も禁止)
詳細は公式サイトでご確認くださいませ

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