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千年企業ってご存知ですか?

千年企業、つまり千年かその前から続いている企業ということです。
今が2015年なので、1015年前から続いている企業ということになります。
日本ですと平安時代から続いている組織ということになります。

想像できますか?
藤原道長が社長をやってたとしたら、その頃から続いている感じです。

そして、千年以上続いている企業は世界にどれだけあるでしょうか?

世界最古、老舗企業

などで検索すると、必ず出てくるのが日本の企業なり組織です。

この図を見てください。

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老舗と呼ばれる企業や組織の、世界的な分布を見ると、
圧倒的に日本が占めているのがわかります。

世界最古の企業は「金剛組」。

その創業はなんと驚くことに578年。
聖徳太子の時代に四天王寺を建立したところから始まります。

現在は高松コンストラクショングループの傘下にありますが、今なおその技術を現代に受け継いでいます。

その次も、池坊華道会(京都府京都市)587年創業が続きます。
池坊は企業ではないという考えもありますが、生活必需品でない、花道という風流を伝える組織がこれだけ長く続いているのは日本だけです。

そして現存している世界最古のホテルがあるのは、パリでも、ロンドンでも、ローマでもありません。
ギネス世界記録によれば、世界最古のホテルは日本の山梨県にある「西山温泉慶雲館(けいうんかん)」。
その創業は、飛鳥時代にさかのぼる慶雲2年(西暦705年)。
さらに、世界で2番目、3番目に古いホテルも日本の温泉旅館で、それぞれ
兵庫県城崎温泉の「古まん」(717年創業)と、
石川県粟津温泉の「法師」(718年創業)です。

世界長寿企業リストを見たら「日本が断トツ」なんです。
世界最古級の「千年企業」が幾つもその名を連ねている。

最古だけでなく世界の老舗企業ベスト5はすべて日本企業です。
金剛組を筆頭に
池坊華道会(587年 京都)
慶雲館(705年 旅館 山梨)
古まん(717年 兵庫)
法師(718年 旅館 石川)
善吾楼(旅館 石川)
源田紙業(771年 紙業 京都)

などがすべて創業1300年以上。

ちなみにあの虎屋の元は未確認ながら793年で平安遷都の前年。
これらを含めて日本には創業1000年以上の企業・組織が8個もあります。

日本以外にある企業で一番古いのが、オーストリアのザルツブルグにある、シュティフツケラー・ザンクト・ペーター(Stiftskeller st.peter)というレストラン。
803年創業といいますから、日本の企業がいかに凄いかがよくわかります。

ちょっと短くなって創業500年程度ですと32社、

200年では数が一気に増えて3146社あるそうです。

世界を見渡しても創業200年以上の企業は5586社しかないそうです。

国別に見ると
第二位のドイツが837社
オランダ222社
フランス196社

ですから200年以上続いている企業は、実に半数以上が日本ということになります。

さらに100年以上ともなれば実に3万3069社にも登ります。
これは 世界の老舗企業の、実に80%を占めるということです。

なのに、なぜ日本の経済は世界に遅れを取っていると思われているのでしょうか。
むしろ世界が日本に長寿経営のノウハウを学びにきても良いくらいではないでしょうか。

この千年企業の秘訣は、一つには世襲制という考え方もあります。

ですが、私が思うに本質は「三方よし」という、近江商人が言葉にして言ったそれに集約されていると思います。

そうじゃないと、多分続かない。

個人や一族の繁栄のみを考えて作られた組織や企業なり、あなたは応援したいと思うでしょうか。
思いませんよね。

組織や会社なりが成り立つには、地域で受け入れられなければなりませんし、利益や利潤を一族で独占していたら、従業員も離れていきます。

つまり、続かない。

売り手よし、買い手よし、世の中良し、ということは
売る人も買う人も楽しくて幸せで、世の中も幸福になるということです。

ですが、今の日本の企業はどうでしょう。

持続可能ということは、企業や組織そのものが持続しなくてはならない。
それが10年20年と続かない。

古来から日本人が培ってきた経済観念、三方よしが実は最も持続可能な社会や組織を作るのではないだろうか、と思った所存です。

ほんじゃ、また

ネコパンダ


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