【連載1コマ絵本】ねこぱん 第7話 勇気のたまご
森を抜けると、そこには大きく広がった湖畔がありました。水面が反射してきらきらと光り、鳥たちの綺麗なさえずりが響き渡ります。ねこぱんとこぱんはその光景に一瞬、言葉を失いました。
湖畔のふちに、何か光る丸いものが見えました。近づいてみると、それはビドリーが生んだ幻の食材『勇気のたまご』でした。ねこぱんは駆け寄り、その卵を手に取りました。キラキラと黄色に光るその美しさに思わず「なんて綺麗なんだ。」と声に出していました。
スターはにっこり笑って言いました。「この卵が、食べると幸せがこぼれちまうようなふわふわの秘訣だぜ~」こぱんも笑顔で「ほっぺたも落ちちゃうね~」と冗談を言いました。三人は湖畔に座り、笑い合いました。
ねこぱんは卵を見つめながら、今まで感じたことのないような、パンのふっくらふわふわした温かさに包み込まれるような優しい気持ちに満たされました。
湖畔の静かな風景の中で、ねこぱんたち三人の明るく元気な笑い声が響くのでした。