【永遠の春】

卑屈な自分を
心の片隅に追いやって
笑顔を作ろうとする

嘘じゃないの
幸せでいて欲しい

貴方は誇らしげだったわ
彼女は慎ましやかだった

誰が見てもお似合いの
祝福のムード

それを私は知っていた
もう随分前から
会ったこともないのに

不思議ね
だけど譲らない
あの絵だけは譲れない

まだこれからの物語
幸せを約束された

ちゃんと手にしてね
間違わずに選んで

どうして青だったのか
その答えが知りたい

でも
詮索はしない

勝手に動き出すのを待つ

いつかの木陰で
逃げた蝶は

今貴方の肩に止まる

少し心配だわ
きっとわかり易く浮かれている
ソワソワして瞳を輝かせて
急に塞ぎ込んだりして

手折った花が萎れても構わず
夜通しダンスを踊るのでしょう
美しい恋の歌を歌って

いいのよ
それでいいのよ

驚かないわ
知っていたのだから

すっかり忘れてしまってもいいの

また春が来るね
今までの春とは違う
永遠の春が