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(36)キダチダリア

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このシリーズは散歩中に見た300種くらいの植物を紹介していくシリーズです。

キダチダリア

中南米原産
現地では8m〜10mになるという。
グアテマラのケクチ族は補助食として使ったそうだ。
このダリアの水を蓄える性質を使って
古代アステカ人は水の少ない山間の移動のとき水分補給に利用したという。
日本では学名を訳した「皇帝ダリア」等の別名でも呼ばれる。


■思いがけないメッセージ

Xでも
#猫の通路の植物系
というハッシュタグで
走り書きのような形で植物を紹介しているのだが
このXの投稿に、リプライを頂いた。

Chamelco@グアテマラで民泊オープン準備中(ケクチ語たん)
@contrail_skyblu
·
11月29日
えー、皇帝ダリア、そのへんに咲いてますけど、食ってるとは聞いたことないです...誰かおじいさんかおばあさん世代にいつか聞いてみよう...

とても驚いた!
グアテマラにお住まいの方から、メッセージを頂くとは!!

記事の「補助食」というところは、Wikipedhiaの以下の記述

葉はグアテマラのアルタ・ベラパス県サン・ペドロ・カルチャ市に住むケクチ族の人々が補助食として用いる。

を参考にしていること、ダリアの仲間は繊維が多くておいしくないと聞いたことなどをお話すると、

Chamelco@グアテマラで民泊オープン準備中(ケクチ語たん)
@contrail_skyblu
·
11月29日
カルチャ、うちから20分くらいだしケクチ族の友人もいるので、今度聞くぞー!
でも美味しくなさそうですよね
このあたりはアルニカという葉っぱが大きくなる丈の高い黄色い花の付く雑草があって、ケクチ語には「アルニカのところに行く」ていう動詞があります。意味は「野ションベンする」

参考文献に出ている場所のそんなお近くにお住まいの方から、メッセージをいただいたのかと思う驚きと、

植物の名前から、そんな慣用句が!

日本の「花を摘みに行く」という表現と発想が似ている!

国は違っても、同じような表現があるのが、凄くおもしろいと感じた。

■アルニカという植物について補足

アルニカと呼ばれる植物を検索すると「北米やヨーロッパに自生する」とある。
いろいろ調べたりChamelcoさんにお聞きしたりした所、北米やヨーロッパで「アルニカ」と呼ばれている植物と、グアテマラで「アルニカ」と呼ばれている植物は、違う種類とのこと。

姿はだいぶ違うのだが、黄色い花が咲く共通点があるので、北米の「アルニカ」の名前を転用して、種類は違うが、そう呼ばれるようになったものと思われる。


グアテマラのアルニカ Chamelcoさん撮影

Chamelcoさん、メッセージ、情報提供 本当にありがとうございました!


アルニカについての参考文献

 橋本 梧郎 著 
ブラジル植物記 一身近な有用植物の知識一

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