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(65)モウソウチク

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このシリーズは散歩中に見た300種くらいの植物を紹介していくシリーズです。

モウソウチク



アジアの温暖湿潤地域に分布するイネ科マダケ属の竹の一種。
中国原産。

名前は 中国の三国時代
呉の孫権に仕えた人物に孟宗もうそうという人がいて、
病気になった彼の母が筍を食べたいと、言ったが、
季節が冬であったため筍があるはずもなく、
孟宗が竹林に入り一心に祈り哀願したところ
筍が生えてきて、それを食べさせると、母の病気が回復したという。
名前はその伝説に由来する。

竹は基本的に地下茎で増えるので
1つの竹林の竹は全部クローンである。
非常に稀に花が咲き 、有性生殖が行われ種ができる。
種は細長い形をしていて、種から育てると、 実生の竹はなかなか大きくならない。
通常は挿し木や株分けで 苗を作る。

竹林になってしまえば 猛烈な勢いで伸びるが
種から育てて竹林になった例は あまりないという。種からの場合は 竹林になるまでは相当期間がかかるのかもしれない。



日本には18世紀に移入されたが、1970年代以降は管理放棄されたモウソウチクの分布の拡大が問題視されていて 
【産業管理外来種】
――産業には必要かつ重要なものではあるが適切な管理が必要とされる外来生物――に指定されている。

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