(68)トクサ
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このシリーズは散歩中に見た300種くらいの植物を紹介していくシリーズです。
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北半球の亜寒帯南部から温帯北部にかけての広範囲、日本では北海道から本州中部にかけての山間の湿地に自生するが、観賞用などの目的で栽培されることも多い。
表皮細胞の細胞壁にプラントオパールと呼ばれるケイ酸が蓄積して硬化し、砥石に似て茎でものを研ぐことができることから、砥草と呼ばれる。
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地下茎があって横に伸び、地上茎を直立させる。
茎は触るとザラついた感じがし、引っ張ると節で抜ける。節の部分にはギザギザのはかま状のものがあって、それより上の節の茎がソケットのように収まっているが、このはかま状のぎざぎざが葉に当たる。
茎の先端にツクシの頭部のような胞子葉群をつけ、ここに胞子ができる。 トクサ科の植物は石炭紀から存在すると言われている。
石炭紀の大気は助燃性を持つ酸素の濃度が高かったため、落雷などにより引き起こされる林野火災のリスクは現在よりもはるかに高かった。トクサは耐火性のあるケイ酸を蓄積することで、野火から生き延びるよう進化したと考えられている。
引用文献