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(70)センリョウ

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このシリーズは散歩中に見た300種くらいの植物を紹介していくシリーズです。

センリョウ

日本を含む東アジアから東南アジア、南アジアに分布する 。
冬に赤く美しい果実をつけるため正月の飾りに使われる。
同じく冬に赤い果実をつけるマンリョウと対比されるが両者は遠縁である。

草木の種類や栽培法を記した「花壇地錦抄」(1695年)では、「仙蓼(せんりゃう)」と表記されている。
これは中国の呼び名で 正月の縁起物とされる万両(マンリョウ)と対比させて「千両」としたのかもしれない。

夏に採取し乾燥した若い枝葉や、それを酒で煮出したものを生薬とすることがある。中国では腫節風 (Zhong Jie Feng) や草珊瑚 (Cao Shan Hu)、九節茶などとよばれ、
抗菌、消炎、去風除湿、活血、止痛の効能があるとされる。
センリョウからはセスキテルペン、フラボノイド、フェノール酸、クマリンなど200種以上の物質が単離同定されており、その中には抗菌、抗ウイルス、抗炎症、抗腫瘍、および抗血小板減少症が確認されたものもある。また、センリョウをお茶として利用する地域もある。

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