見出し画像

(32)ローズマリー

その他の作品の目次へ
その他の散歩中に見た植物の目次へ

このシリーズは散歩中に見た300種くらいの植物を紹介していくシリーズです。

ローズマリー

ラテン語では「ロスマリヌス」と呼び
「海のしずく」を意味するそうだ。

ローズマリーは、小さく淡いブルーの花をつけ、地中海の海岸に自生していることが多い。
そのため
「海のしずく」と呼ばれようになったのではないかという説がある。

爽やかな香りがするので
肉料理において匂い消しに使われる。
また
ポリフェノールを含み、炎症を抑える効果までもある。
そしてそれは
古代エジプト・ギリシャ・ローマ時代からすでに<優れた薬効がある>のだと知られていて、
かつ抗菌・防腐・防虫効果もある優れものとして、墓に入れたり、飾ったりする習慣もあった。

常緑で香りがいつまでも残ることから、
中世では「不変の愛」または「忠誠や誠実」のシンボルとされ……
と、ひとつ
中世と忠誠をかけたわけではないことは断言しつつ話を戻すと
ヨーロッパなどでは魔除けのハーブとして、
伝統的な祭礼や儀式に使われている。

また
日本ではというと
江戸時代前期から中期の画家
狩野常信(かのう つねのぶ)が
「ろうつまれいな」の名前で
写生していて、
江戸中期までに持ち込まれていたのではないかと考えられる。

とまぁ色々話してみたが
有名といえば有名
たんぽぽや朝顔、向日葵なんかに比べると浮かびやすいとは言い難いが
比較的、見たことのある植物ではないだろうかと
個人的感想をローズマリーと一緒にこの音声に添えて此度はしまいにしようと思う。

ナレーション台本化協力 人外薙魔様 
Special Thanks!

参考文献

ローズマリーの歴史

ハーブティーいろは

その他の作品の目次へ
その他の散歩中に見た植物の目次へ

いいなと思ったら応援しよう!