【医用画像関連】あき、さじ、ころ、おぶりーく
ども!ねこのてです!
ここ最近は記事の内容がやや濃いめだったので、ついつい基礎を忘れてました!
ねこのてですね、実は医療職向けに「肝臓の画像解剖」について記事を準備しているんです。肝臓の血管解剖にも突っ込んでいて、それなりにまとまった記事なりそうな気配があるので、ここいらで一度シンプルな画像の基本を一つと思いました。
今回は学生さんやお仕事が医療職でない方向けの医用画像に関する記事なので、シンプルで理解しやすいと思います!内容は、3次元画像における人体の切り方についてです!
以前、「人体を透過してきた放射線を直接画像に落とす画像作成方法」と、「機械で計算して画像を作成する方法」について記事にしました。今回は、後者の方法で得られた画像の話になります。
一応、過去記事載っけときますね!
計算によって得られた人体の画像(CTやMRIなどで得られた画像と思ってください)は、よ〜く医療ドラマとかで出てくるじゃないですか。ほら、こんな感じのやつ!
その画像を思い浮かべた時、みなさんがイメージするのは、ほとんどこんな輪切りじゃないですか??
体の切り方って、これだけでしょうか?
人間は3次元の世界に生きているので、最低でも3方向の切り方が存在するはずですよね!
よくドラマで見る上の写真のような切り方は「水平断(axial:アキシャル)」と呼ばれます。医用画像では最も基本的な人体の切り方でして、「横断像」という人もいますね。そして、他の二つの切り方はこんな感じ!!
左右の図の切り方はそれぞれ、「冠状断(coronal:コロナル)」、「矢状断(sagittal:サジタル)」と呼ばれています。
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関係ないですが、このサジタルのスペル。「t」が連続するんですよ!!ちくしょう。
当時学生だった私は、画像解剖学が生意気にも超得意でした。
んで、画像解剖学の期末テストを受けていたんですけど、先輩からもらった過去問もあいまって、「ふふん♪これは滅多に取れない100点きたやろ。」って感じで、余裕ぶっこいて、はなくそほじってたんですよね。お?これは大物?って。
「矢状断を英語で書けだぁ?んなもん、sagitalに決まってんだろ。早く友達の家で桃鉄やりてぇ。」みたいな感じだったんですよ。
・・・ふた開けたら100点の夢崩れたり。。うぐぐ、、だからサジタルだけ問題にしてきたのか。お前の手の内で踊らされてたわけか。、、、、ちっ、ありがとうよ。おかげで覚えたよ。
ってな感じで、矢状断にはこんな思い出があります。忘れないから、もはや呪いです。笑 リカちゃん。
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・・・脱線しましたが、3つをまとめるとこんな感じ!
人間の体の中って、腸とか管状の臓器だったり色んな形の臓器が入ってるじゃないですか。なので、1方向の切り方だけでは、わかりにくい構造や病気もあるんですよね。色んな角度から見ることが画像の理解を深めることは確かなので、目的に合わせてこれらの画像を作成しています。すっごい地味〜〜ですけど、大事な仕事なんです。笑
ちなみに紹介してませんが、この3つの切り方の間をとった斜め切り「oblique(オブリーク)」といった切り方もあります。
私たち診療放射線技師の業界では、こうやって計算によって画像を作ることを「画像再構成」ってよぶんですよ。
そして、今回のように色んな方向の断面を作ることをこの言葉を使って表現すると、「多方向の断面を再構成する」と言うことができますよね!
そして、医療業界はなんでも英語で略すのが好きなので、
多断面:Multi-Planar
再構成:Reconstruction
の頭文字をとって、多段面再構成を「MPR」と略して呼んでいます。
検査した後に、「MPRもよろしくね〜」とか「サジコロもよろ!!」って言われたら「コロナルとサジタルの画像も欲しいよ!」ってことです。
現実問題として、世の中に100%ってないじゃないですか。
だから、画像検査もうつってる病気を認識できてないってことが0%じゃないんです。人間のすることですから。(他の検査で引っかかるから、結果としてちゃんとわかりますよ!誤解のないように)だけど、その確率は極めて0%に近くないといけないはずです。医療ってそうです。
そういう意味でも色んな画像を提供して、病気の見落としを減らす事はもちろん、形や広がり等を正しく診断できるような情報の提供が大事なんですね!
放射線技師の貢献の一つはそこにもあると思います。