英国俳優2人のブロマンスを語り尽くす(2)
6,000年も続く友情ってすごくない?
ブロマンスの極みだよね!
で終わった前回。
その(2)です。今回も大体1,000字を目安に、二人のブロマンスの偉大さと尊さについて、好き勝手に語り倒しますよ。
天使のアジラフェルと悪魔のクローリー。「親友」と呼ぶくらいでは済まされぬほど濃密な友情関係を6,000年も育んでおります。
すごいです。
身悶えます。
二人はアルマゲドンを阻止するためにコンビを組んでまして、ドラマの中ではツッコミどころ満載の愉快なエピソードが山のようにあるんですが、内容について細かい説明は割愛します。
私はここでブロマンス案件だけを存分に語りたいのだッ!
そんなわけで、Here we go!
あるとき、天使アジラフェルの白いジャケットに、ペイントボールが当たるんですよ。そのボールが割れ、背中側、右の肩甲骨の上あたりに青い汚れがべっとりついてしまった。
180年も大事に着てきたジャケットです。アジラフェルの嘆きようと言ったらありません。
するとクローリーがアジラフェルに近づき、ジャケットの汚れに向かってふっと息を吹きかける。
するとあら不思議。汚れがきれいに飛び去っていくではありませんか!
お気に入りのジャケットが元通りきれいになったのを確認したアジラフェル。
「ありがとう、クローリー」
クローリーに向かってなんと嬉しそうに笑うんでしょう。
しかも! このあと目を伏せるんですよ。
はにかむアジラフェルをじっと見つめるクローリー。
友情6,000年の証……!
はにかみのあとにはね、こんなことも起こるんですよ。
「君っていい人だね」と言ったアジラフェルに対してクローリーが激怒。
「いい人って言うな!」
鼻の頭ががが!
理不尽にいきなり壁ぎわまで押しつけられたアジラフェルが、顔をそむけず真正面からクローリーを見返してるのもいいね。
もうワンシーン紹介したい。
アジラフェルがある理由から、肉体を奪われてしまうんですね。地球でアジラフェルは古書店を営んでいる。その本屋も燃えてしまうんです。
アジラフェルを突然失ったクローリー。パブのテーブル席でひとりやけ酒を煽っていると、目の前に突然アジラフェルが現れます。
驚きを隠せないクローリー。
アジラフェルの姿はホログラムのように不安定です。クローリーに会うために天使の能力を駆使し、なんとかがんばって可視化しようとしたんです。
やけ酒で荒れているクローリーにアジラフェルがその理由を尋ねたところ、
「俺は大事な親友をなくしたんだ」とクローリー。
察しの悪いアジラフェルは、
「それは残念だったね」
とクローリーを慰めます。
……いやいやいや、君のことだぞアジラフェル!
この、にぶちん……!!
アジラフェルはね、鈍いんですよ。比喩とか遠まわしな表現には全然ピンと来ない。嫌味も皮肉も通じない。「え?」ってにこにこ笑ってる。
やさしい天使アジラフェル。