第4回「サラ友オンライン談笑会」マキタカシさんインタビューレポート
ゆうべは楽しかったなあ。
物語をどんなふうに作っているのか、オンラインインタビューをしたんですよね。縦長スクロール絵本作家のマキタカシさんをゲストに呼んで。
記憶が新しいうちにまとめようと思ったら、タカシさんがこんな補足noteを書いてくれました!
タカシさんが絵本を描く原点となった本。ゆうべは口頭での紹介でしたが、ご親切にお手元の書影を載せてくださいました。タカシさんが子どもの頃に読んで衝撃を受け、いまもずっと大切に胸の中にしまっている物語。更にはもっとさかのぼり、タカシさんが4歳のときに描いた絵まで再現してくださって、私もまるで紙芝居を見るようにワクワクしました。
楽しんでもらえてた! ほんと楽しい60分だったんですよ。
タカシさん、ずっとニコニコしてるなあと思ってたけど、あれはニヤニヤだったんですね。笑
私から訊きたいことがたくさんあったので、こんがらないよう事前にnoteにまとめたんですが、これを読んでくれていたタカシさんが答えをばっちり用意してくださっていたんです。
おかげでとてもスムーズに進行できました。というか、タカシさんが私をうまいこと引っ張ってくれた。
21時にオンラインで集まったとき、タカシさん、私、聴きに来てくれたみなさんがそれぞれの小舟に乗っていて、海の上を同じ方向へゆっくり進み始めました。インタビュアーの私が先走ってあらぬ方向へ舵を切ろうとすると、タカシさんがさりげなく軌道を直してくれる。そっちじゃないよ、こっちだよ。
この夜伝えられるべきことが、あらかじめ1冊の本になっていたような感じです。私はただタカシさんの書いたストーリーに、身を委ねていればいいのでした。「ん? それはつまりどういうこと?」と私が思って口にすると、それはね、と答えてくれる。いつのまにかタカシさんの舟にみんなの舟が寄り添って、同じ波間にどんぶらこと揺られていました。大きくて暖かな、ちょっとした航海。そんな60分でした。
マキタカシさんが語ってくれた創作の秘密。その一部をお届けします。
なぜ漫画ではなく絵本を描くの?
「縦長スクロール絵本作家」として知られているマキタカシさん。代表作は『ノオトくん』です。
そもそもなぜ漫画ではなく、絵本を描いていらっしゃるのか。縦スクといえば漫画です。私も何本か描いたことがある。
タカシさんは昔から絵本を描きたいと思っていたそうです。上にも書きましたが、根っこにあるのは小学生の頃に読んだ2冊の絵本。私が印象深かったのは、タカシさんが6年生で出会ったという『かたあしだちょうのエルフ』の話です。ライオンと争って足を1本なくした大きなだちょうのエルフが、こどもたちを守るために今度は黒豹と闘ううち、木に変身して永遠にそこへ根を張るというあらすじ。なんだかものすごいストーリー。神話みたいでカッコいい。
同じ時期に永井豪の漫画『デビルマン』も好んで読んでいたけど、タカシ少年の心には絵本のエルフのほうが強く刻み込まれたそうです。
おはなしを作ることが好きだったタカシさん。当初は、絵は誰かほかの人に依頼して、自分の文章であのエルフのような絵本を書くのが夢だった。多忙な日々に追われながらもその思いをずっと忘れずにいたタカシさんが、縦長スクロール漫画と出会ったことがきっかけで、絵本を書いてみようと決心します。
最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。