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猫と暮らすと早起きになる
絶対にまだ朝早いと思う時間に、レアちゃんが、にゃあ~、と可愛い声でベッドにやってきた。
時計を見ると4時半だ。
レアちゃん、ごめんね。もうちょっとママを寝かせて。ママ、まだ、眠いよ。
んん。
と鼻にかけたような返事をして、レアちゃんはベッドから降りて行った。とはいえ、ドアに吊るしてあるおもちゃをパンチし、テーブルの上に上がって降りて、キャットタワーに登ってカリカリと爪を研ぎ、そして、戻ってくる。
また、ベッドの私の枕元にやってきて鳴く。
みゅぅー。まだ、起きないの?
ママ、まだ眠いよ。
やだ。ママ、起きて!
私のミゾオチに前脚で体重をぐっとかける。
そして、ゆっくりとお腹に乗り、箱座りする。
眠いのを我慢しながら、首を撫でてやるが、眠いので、そのまま寝落ちしてしてしまう。
にゃ”!
撫でるのをやめてしまった主に怒りを向けて濁音を付けた鳴き方をする。私のお腹から降りて枕元側にある箪笥の上に上がり、そこから私の頭の横に、どすん!とジャンプする。
ママ、起きて!
そして、また、ミゾオチに前脚で体重をぐっとかける。
この一連の流れが繰り返される。しかし、こちらも眠い。なんとか、あと30分は頑張るぞ。
どうにも飼い主が起きないと腹をくくると、
ふん!
と鼻息荒くベッドから飛び降り、キャットタワーに登ってカリカリと爪を研ぎ、小さな部屋を走り回る。
そんな音が聞こえてくるのだが、その音がパタッとやむ。
シャ、シャ、シャ。ザーザー。
どうやらレアちゃんはトイレに入ったようだ。
シャ、シャ、シャ。ザーザー。シャ、シャ、シャ。ザーザー。
長い。。。ってことは、ウンチだ。
シャ、シャ、シャ。ザーザー。シャ、シャ、シャ。ザーザー。
音が鳴りやんだ。
にゃあ~。
うんち、出たよ。
うんちが出ると、報告しに来てくれる。いい子だ。
だけれど、時として、まだウンチがお尻についたままベッドにやってくる。そうなると、私は、パジャマを洗い、シーツを洗い、と、大騒動だ。
やばい!
そう思うので、あともう30分寝ると決心していても、起きてしまう。
時計を見ると、5時20分。なんだかんだと、私も頑張ったんだ。
妙な感心をしながら、起き上がりリビングに向かう。
レアちゃんは、夜中に入れないように仕切ってある台所の前で、尻尾を振りながら待っている。
毎朝、こんな感じで朝が来る。