わたしのなかには扉があって。 その扉はものすごく重いお城の門とか、 ダムみたいな感じで、 この扉絵を開けるとここからものすごい勢いで 中のものがあふれ出してしまい、 すぐには閉じられなくなります。 当たり前のような生活が送れなくなる不安があるのです。 自分が守り育てる側になった時、 この「絵を描くときのこころの状態」はとても危ういものでした。 それでもたまに開いてしまうことがあって そうすると、扉を閉じたくなくなっちゃうんですよね。 扉のあちら側と、こちら側の時間の流
おとうふの絵がよかった。 水に浸したおとうふと、 まな板のうえのおとうふ。 賽の目切りになって、くずれた おとうふもよかった。 描かれたおとうふたちが、 なんだか誇らしげに見えてしまった。 とても尊いおとうふたちだった。 というより、絵の中のおとうふをみて、 おとうふというものが 尊いものだったことに気付かされたのだ。 かえりのバスで、オバチャンふたりが、 「しゃしんみたいだったわぁ、しゃしんみたいだったわぁ。」 「途方もない時間かけて描いて、、、ねーぇ。」 と、話