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19 床と仲良くなる為には

こんにちは。 ネコのあられです。
ポワントを履いても、軽やか~にステップを踏みたいですよね。
床と仲良しな人って、足元がとっても柔らかく見えますよね。
あられは、特にポワントを履くと、膝下の使い方が大切になってくると思うんです。
  
では、早速。
 
まず、ポワントを履いてのプリエの時。
ポワントを履くと、センターでは、ただプリエをすることすら、難しくなりますよね。
普通、プリエでは股関節のターンアウトをメインに語られますが、あられは、なんて言ったって、膝下をしっかり踏み込んで開くことをメインに考えます。

膝から上をしっかりと引き上げておくと身体が軽く感じるわよ。

つま先と膝の方向をそろえて、両方の膝下をしっかりと左右に開くと、股関節から開くよりも可動域が広がるんですよ。
 
何故かというと、球関節というのは「動きの受け側」 になるので、末端が運ばれることにつられて動くからです。

股関節から動きを始めると痛める原因になるので気をつけてね。

球関節は、つま先が作る大きな動きに骨盤が取られないように調整する役割なのです。
 
なので、ターンアウトをする為に股関節から開こうとすると、小さい動きから末端を大きく動かすことが必要になるので、難しくなるのです。
 
余談ですが、股関節の可動域を広げようとして、股関節を直接刺激して柔らかくするような無理なストレッチはしないでくださいね。

股関節の緩めすぎは、要注意ですよ。
末端の動きを支えられなくなってグラグラするようになるし、お尻も横に広がって大きくなってしまうので、気を付けて下さいね。
そして、坐骨神経痛や腰の痛みの原因にもなるんです。

股関節はソケットにしっかりとはまった状態で、つま先の動きが先導するのを感じながらストレッチするようにして下さいね。
 
話を戻しますね。
なので、ポワントのプリエの時には、両方の膝下を左右に開くことを意識すると、股関節もしっかりと開くようになると思います。
重心は胸なので、胸に入れた「あられ玉」を、いつも高く保っていると、力を中心に集めながら下に降りて行くことが出来るので、床をしっかりと押していくことが出来るようになると思います。

例えば、エシャッペだとすると、下の図のようになります。

飛び跳ねないように足裏をすべらせて下さいね。

エシャッペの時は、あらかじめ膝から上を引き上げておき、その下で膝下をしっかりと左右に開いてプリエをすると、とても身体が軽く出来るんです。
そして、プリエの時に足元が5番にしっかりと入れるのです。
股関節からのターンアウトを考えていては、上体が揺れることもあったり、5番のプリエに入ることも難しくなってしまうと思うんです。
 
アレグロの時にも、膝から上を引き上げておいて、膝下のプリエをしっかりと踏むと軽やかなステップを踏めると思います。
 
ルルベで歩く時にも、この要領でひざから上を引上げておき、胸の重心を高くしておくと、ぴょこぴょこした動きになりませんよ。
そして、ポワントのコツコツした音も響かなくなるんです。
 
ポワントを履いてのピルエットの時にも、しっかりと立つ為には、膝下の踏み込みを大切にすることです。
例えば、ピルエットアンディオールの場合。

両足を外側に蹴り上げることで、軸に回転力が集まるのです。

回転は常に両足を外側に蹴り上げることで、身体の内側が引き上がって中心軸に回転力が集まります。

アンディオールの回転では、軸足を回転する方に回してしまいがちですが、回転する方とは逆の方向に回すこと、つまりターンアウトし続けることで軸がしっかりとするのです。


特にポワントでは、内巻きと外巻きの力が働かなくては、バランスを取ることが難しくなります。
膝下を左右に開いてプリエをして行き、そして膝下を引き上げることをやれば、デュミを使いながら立って行けると思います。

ピケ~アラベスクの時にも、ピケの方の足に気を取られてしまいがちですが、まずは後足のプリエの時に膝下から床を感じて、しっかりと折り畳んで行くことを丁寧にした方が、身体を押し出しやすく、そして後ろに脚を蹴り上げやすくなります。
どんな時にも立つ前のプリエは、とても大切です。
 
引上げを考えるあまり、プリエで膝をしっかりと曲げない人もいますが、床と仲良くなるには、膝から下が床をしっかりと押さえることだと思います。
そうすると、床をハッキリと感じとれ、とても柔らかだけど力強い動きになると思います。
 
まずは、ポワントを履いて、センターでグランプリエが楽々出来るようになること。
足の形が、どの番号でもね。
バレエ上達には、どんなトレーニングよりも、これが一番だと思います。
是非、試してみて下さいね。
プリエについては、「教室9」も良かったら参考にしてみて下さいね。

膝下の使い方については、「教室14~16」を見て頂ければ、膝下が開きやすくなると思うので、良かったらこちらも参考にしてみて下さいね。

では、今日はここまで。
またお会いしましょうね。
バイバ~イ♪

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