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24 ネコの柔軟性を手に入れる

こんにちは! ネコのあられです。
大人の方って、背中が固まって後ろに反ることが苦手ではありませんか?
 
実はね、これもちょっとしたイメージで背中が楽~に、色々な方向に動けるというコツをご紹介しますね。
このイメージを持つと、身体全体のバランスが調和して動けるので、身体がとても柔らかく感じるんですよ。
今回は、クラシックバレエをやっていない方にも是非、読んでみて欲しいなぁと思っているんです。
 
では、早速!!
 
以前に片足で軸を取る時には、頭の重さを利用するということを説明したのですが、この頭の重さというのが、とても重要なのです。


人間でも動物でも「地球に対して頭の重さを真下に落とした所」でバランスが取れるようになっているんです。

頭の重さを真下に落とした線。 これを『重心線』と言いいます。

 

まずは、この「重心線」をね、スゥ~ッと素直に真下に落としていると、首が楽になって身体の緊張は取れるんですよ。
 
ほら、普通は良い姿勢を取ろうと思うと頭を高くして背筋をピーン!ってしてしまうでしょ。
バレエなんて、まずはそこ、基本ですよね。
でもこの時、頭の重さ、つまり「重心線」を、きちんと真下に落としていますか?
頭って重いという概念があるので、頑張って上に持ち上げている方が多いんじゃないかしら?
 
そうすると・・・・首・肩や背中が緊張して張るという感じで、ドンドン、背中の動きが固くなってしまうんです。
頭の重さの使い方が原因で、肩・首・背中が固くなるって訳なんです。
 
まずは、頭の重さを地球に対してフ~と力を抜いて真下に落としてみて下さい。
逆に頭の重さが軽くなると思いますよ。
 
では、ここから、この重心線を利用して身体能力をUP!していきましょうね。
 
正面に向かって真っ直ぐに立った場合(バレエではパラレルの6番の場合ね)、頭の重さが土踏まずに落ちていると、運動効率の良い姿勢になります。
 
 
この重心線は、頭がどの方向になっても地球に対して真下に落ちるんです。



試しに、頭を下に向けたり、後に倒したりしてみて下さい。
この時に、頭の重さをフ~と軽く下に落として身体にゆだねてしまって下さい。
 
・・・・・どうですか?
いつもより、頭が軽く、首も柔らかく動きませんか?
 
余談ですが、寝ている時にも、この重心線は下に落ちるんですよ。
どんな枕に寝ても疲れる・・・なんて方は、もしかしてこの重心線が下に向かって落ちていないのかなぁ?と思います。
 
話を戻して・・・・
では、この要領で、身体を前に倒したり、横に倒したり、後に反ってみて下さい。

身体がどんな動きをしても、常に頭の重さは地球に対して真下に落とし、その頭の重さに身体にゆだねて下さいね。
 
・・・・・どうですか?
いつもより、背中が柔らかく動きませんか?
 
後に反る場合は、無理に背中を反らそうとしないで、頭の重さに委ねていくと、腰に負担はかからない状態で後ろに倒していけると思います。
 
 
フフッ、そうなんですよぉ。
人間も動物も、頭の重さ(重心線)が真下に落ちた所で身体のバランスが取れるようになっているので、この頭の重さを利用して身体を動かしてやると、背中はとても柔らかく動くんですよ。

どうですか?
バレエの場合、フルポールドブラ(前横後方向へのカンブレ)に利用できますよね。
オフバランスの時にも、頭の重さに身体を委ねていると、身体はとても安定して動くことができるんです。
 
なのでバレエで片足軸を取る時には、まずは軸足の上に重心線が落ちていることが大切なのですが、そこからは、動きに合わせて頭の重さを利用していくんですよ。
 
いつも頭を高く高くと思っていると首が緊張して動きが固くなると思うので、この重心線を利用して踊ると顔の表情やデコルテの表現がとても柔らかくなると思います。
コンテンポラリーを踊る時には、頭の重さで一筆書きをするようにイメージすると、流れる水のような動きになって素敵になると思うわ。
 
もちろん、走る時、跳ぶ時、どんな時にも、この重心線を利用してみて下さいね。
その時には、手足は力んじゃダメですよ。頭の重さに身体をゆだねて下さいね。

あられたちネコは、身体が柔らかいと言われるんだけど、多分、この頭の使い方が上手いからだと思うの。
ほら、お母さんネコが赤ちゃんネコの首根っこをくわえて、運ぶ姿を見たことがあるでしょ?
あられは、その時になるべく身体を軽くするように頭の重さを下に落としていたの。
とにかく、力を抜いて身体をゆだねていたわ。
お母さんに負担をかけたくないからね。
多分、お兄ちゃんたちもみんな自然にそうしていたと思うの。
それで、地球の重力を上手く利用できる身体の使い方が身に付いたんじゃないかと思うわけよ。
自分の身体を舐めたりする時も、もちろん、頭の重さにゆだねているわけ。
 
是非、みなさんも試してみて下さいね。
身体の柔軟性もUPすると思いますよ。
 
身体を柔らかくしたいからといって、むやみに関節を緩めたりとか、無理なストレッチは、筋肉や靭帯を痛めてしまったり、バランスを歪ませてスタイルが悪くなってしまうので気を付けてくださいね。
ストレッチする時にも、頭の重さにゆだねて軸をしっかり取って行って下さいね。
身体が中心に集まると関節に空間が空くので、関節の可動域も上がると思います。

柔軟性をUPさせる関節の使い方については「教室11」も参考にして下さいね。

 
 
じゃぁ、今日はここまで!
またお会いしましょうね。バイバ~イ!! 

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