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保護猫活動の現状:猫たちの未来を守るために③

前回の続きです↓

急に受け入れをすることになった理由について

本当は今年いっぱい(2024年12月)まで空き家を借りる予定だったのですが、彼女のご家族(義母)から「早く出て行ってください」と言われたとのことでした。急に退去しなければならなくなったのです。

この空き家は彼女の義母を通して借りているもので、彼女は実家を出て同居人(彼氏)と一緒に暮らしています。

その後、義母からの「早く出て行ってください」という言葉が、だんだんと「一刻も早く出て行ってください!」と、さらに強く急かされるようになりました。

彼女はパニック状態になり、「猫たちをどうすればいいか分からない。住んでいるアパートに連れて行くように言われたけど、ペット不可なので車庫にしか置けない」と5月27日に連絡が来ました。

一刻も早く退去しなければならない理由を聞いてみると、彼女と義母とのやりとりで、何らかの理由で義母が怒ってしまったためだと話していました。

動物は物ではありません。命のある存在です。簡単に移動できるものとは違います。さらに、動物が住める物件を見つけたり、一時的に預かってくれる方を探すことは、とても難しいのです。

動物は物ではありません

彼女の実家にも、保護猫や飼い猫が合わせて10匹以上いるそうです。

そんな環境なのに、義母が感情的に「一刻も早く出て行ってください」と猫たちのことを全く考えずに軽々しく発言することが、私には理解できませんでした。

猫たちと一緒に暮らすための引越し先を簡単に見つけることはできませんし、短期間で退去することも難しいのです。

私も、猫たちの状態を目の当たりにしていたため、全頭受け入れたい気持ちはありましたが、簡単に決断できるものではありませんでした。保護する責任が非常に大きいためです。

私のお店にも既にたくさんの猫がいますので、新たな猫たちをすぐに受け入れることは容易ではありません。今いる猫たちと新たに受け入れる猫たちを完全に隔離する必要があり、そのための場所の確保や準備が必要です。

私のお店にも既にたくさんの猫がいます
新たな猫たちをすぐに受け入れることは容易ではありません

それでも、彼女からの相談を受けて以降、猫たちのストレスが原因で起こっている心身の症状が心配で、少しでも早く適切なお世話をしてあげたいという気持ちが強くなっていきました。

最終的には、この事態をきっかけに全頭を受け入れる決断をしました。
そして、7匹の猫たちを受け入れました。

  • 4月30日:ソイ、ココ

  • 5月12日:ふうまる

  • 6月1日:チャーコ、虎鉄

  • 6月2日:ちぃ、ごま

毎日のお世話が大変になり、金銭的な負担も増えましたが、それでも全ての猫たちを受け入れたことに後悔はなく、本当に良かったと感じています。

次の投稿では、カフェに来てからの猫たちの様子をお伝えします。

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