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保護猫活動の現状:猫たちの未来を守るために④

前回の続きです↓

カフェに来てからのネコたちの様子

4月30日に2匹(ソイ、ココ)、5月12日に1匹(ふうまる)、6月1日に2匹(チャーコ、虎鉄)、6月2日に2匹(ちぃ、ごま)を受け入れました。

ソイくん(6歳)

ソイくんはアレルギー持ちでお腹が弱く、エイズ陽性です。軟便や下痢になりやすい子でした。また、心臓が小さいと聞いていましたが、通院してレントゲンで診てもらった結果、心臓の大きさは正常でした。

カフェに来てからは、アレルギー症状もなく、うんちも良い状態です。

ソイくん(6歳)

ココちゃん(10歳)

ココちゃんはワクチンを打つと副作用で元気がなくなり、2週間ほど食欲が低下するそうです。その際、ステロイドと点滴を受けることがあると聞いていました。また、ご飯を残すことが多いと聞いていましたが、10歳という年齢にもかかわらず、非常に元気で遊ぶのが大好きです。

ココちゃん(10歳)

大ジャンプをすることもあり、こちらが驚くほどです。食欲も旺盛で、しっかり完食しています。

ふうまるくん(6歳)

ふうまるくんはアレルギー持ちでエイズ陽性です。カリカリは療法食でないと下痢が酷く、ちゅーるやおやつも下痢になりやすいため避けていましたが、カフェに来てからはアレルギー症状が一切出ていません。

カリカリも他のカフェの子たちと同じものを食べていますが、下痢はありません。ちゅーるを食べても下痢がなく、毛並みもツヤツヤです。

ふうまるくん(6歳)

チャーコ(4歳)

チャーコは2年前からFIPの疑いがあり、不妊手術ができていませんでした。エイズ陽性、難聴、小脳形成不全、お魚アレルギーがあり、上に上がれず、ぐるぐると回ってしまう症状がある子でした。

ちゅーるを食べると下痢になると聞いていましたが、通院の結果、FIPではなく、診断が誤りであることが分かりました。お魚アレルギーもなく、ちゅーるを食べても下痢は一切ありません。不妊手術後はぐるぐる回る症状も消え、キャットタワーの頂上まで登れるようになりました。耳は聞こえていないようですが、診察でも明確な判断はできませんでした。

チャーコ(4歳)

虎鉄くん(10歳)

虎鉄はエイズ陽性で、重度の歯肉炎と歯周病を抱えており、抗生剤と痛み止めを服用していました。アレルギーの影響で下痢もしやすく、ドライフードのみの食事制限がありましたが、カフェに来てからは下痢の症状もなく、歯周病の痛みもなくなりました。引き継いだ薬は一度も必要がありませんでした。

ただし、飲水量とおしっこの量が多いことが気になり、6月16日に通院したところ、糖尿病と診断されました。院長先生によると、糖尿病はカフェに来る前からあり、ステロイドの影響ではないかとのことでした。彼女は飲水量やおしっこの量に気づいていなかったようです。

虎鉄はガリガリに痩せていましたが、カフェに来てからは食欲もあり、ふっくらしてきました。糖尿病のため、毎日朝夕のインスリン注射をしていましたが、最終的に克服しました!(再発の可能性があるため、現在も尿検査やおしっこの量、飲水量のチェックを継続しています)

虎鉄くん(10歳)

ちぃちゃん(7歳)

ちぃちゃんは時々自分で毛を引っ張って抜いてしまい、脱毛して舐めた跡が傷になってしまう子でした。また、人に慣れておらず、慢性的に涙が出ていました。病院に連れて行くには鎮静剤が必要だと聞いていましたが、カフェに来てからは毛を引っ張る行為がなくなりました。

涙目の治療もされていなかったため、病院へ行き、ちぃの目の写真や動画を見せて症状を伝え、薬を処方してもらいました。現在、涙目も治り、食欲もあり、ご飯は完食しています。さらに、撫でられるようにもなりました。

ちぃちゃん(7歳)

ごまちゃん(3歳)

ごまちゃんは甘噛みがあり、食べ残しも多いと聞いていました。甘噛みは確かにありますが、手を舐めてくれるなど、徐々に馴れてきています。以前はカリカリが継ぎ足しで常に置かれていたため、酸化した状態のご飯を食べていましたが、カフェに来てからはご飯の催促をするほど食欲旺盛で、完食しています。

ごまちゃん(3歳)

これが、カフェに来てからの猫たちの変化です。

カフェに来た猫たちは、ベッドがあり、自由にのびのびと過ごせるようになりました。これまで悩まされていたべちょべちょの下痢やアレルギー症状は、一切なくなっています!

今までの環境(ずっとケージの中、温度調整されていない室内、臭くて不衛生な環境)がいかに酷かったかがよく分かりました。

下痢止めやアレルギー用の食事に頼っても、症状が改善しなかったのは、やはり心的なストレスや環境の悪さが原因だったのだと思います。

ずっとケージの中に閉じ込められ、自由もなく、毎日のお世話も十分に行われていなかった状況で、どれだけ猫たちが不快でストレスを感じていたのか…。私自身も、そのような生活は耐えられないでしょう。

もし自分が猫たちの立場だったら、同じことを感じていただけると思います。ストレスがなくなると、こんなにも変わるものなのかと驚かされました。

ストレスが猫にかかるということ

保護猫活動にゃーおんの猫たちは、7匹中全てが何らかの症状を抱えていましたが、冷静に考えるとこれは異常です。

杉本彩さんが理事長を務める公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの啓発ポスターには「言い訳は必要ありません。ネグレクトは犯罪です」とあります。

ネグレクトも、動物虐待の罰則対象であることを理解してほしいです。
べちょべちょの下痢やアレルギー、毛を引っ張る行為、歯周病による痛みなど、もし適切なお世話をして清潔な環境で過ごしていたなら、これらの症状は出なかったかもしれません。カフェに来てからは、すべての症状がなくなりました。引き継いだたくさんの薬も一度も必要がありませんでした。猫たちの表情も、生き生きとしてきています。

私はすべて、適切でない飼育(お世話不十分)が原因だったと思います。
「猫ファーストです」と彼女は言っていましたが、言葉では何とでも言えます。

保護した後のお世話は本当に大変です。環境を整え、しっかりお世話をすることが何よりも大切です。彼女の実家にも、にゃーおんの猫を含め、保護猫が10匹以上いるそうですが、そのうち2匹は何年もケージの中に閉じ込められたままだそうです。

「いつまでケージの中なの?」と聞くと、彼女は「譲渡が決まるまで」と答えました。ずっとケージに閉じ込めていることが適切な飼育なのでしょうか?私は違うと思います。

動物たちの立場に立ち、動物目線で考えてお世話をしてあげてほしいです。そして、それができない人は、動物を飼ったり保護猫活動をするべきではないと強く感じます。

最後に今回の保護活動を通じて感じた、私の考えをお伝えします。

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