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保護猫活動の現状:猫たちの未来を守るために②

前回の続きです↓

まず、床が見えるように片付け、床やケージの中を除菌して綺麗にしました。そしてその日に(4月30日)、2匹の猫を受け入れ、合計で5匹になりました。以前は同じ3段ケージに2匹入っていた猫たちも、1匹ずつのケージに移したので、少しは快適になったかと思います。

お世話は、相談を受けた4月17日から1日1回行っているとのことです。

ただし、排泄物の入ったゴミはゴミの日に出すように伝えていましたが、実際には出されておらず、常に3、4袋が溜まっている状態でした。

また、持参した簡易ベッドとして使ったクッションも数日で中身の綿が出てしまうほどボロボロにされてしまいました。

さらに、猫たちの中にはずっと下痢が続いている子や、片目が涙目のまま治療されていない子もいました。

表面的には掃除をして床が見えるようにはなりましたが、この環境が猫たちにどれほどのストレスを与えていたのか、彼らの行動や体調を見て強く感じました。下痢やクッションをボロボロにする行為は、明らかにストレスの表れです。お世話に行くたびに、猫たちの様子を見て「本当にかわいそうだな」と感じました。

猫は清潔な環境を好む動物です。

しかし、温度管理もされておらず、ゴミが放置された臭い部屋のケージに閉じ込められていては、快適に過ごせるはずがありません。実際、ハエが飛んでいるのも目にしました。

お世話は1日1回しか行われておらず、トイレは常に排泄物で汚れている状態でした。トイレが汚れているため、猫たちはおしっこやうんちを我慢していたのではないかと思います。

これは猫たちにとって非常に大きなストレスです。猫は特にトイレに敏感で、頭数プラス1つのトイレが必要だと言われているほどです。

正直、この環境はとてもありえないものでした。
また、台所に続く廊下には割れたお皿がそのまま放置されており、猫が踏んで怪我をするのではないかと心配になり、片付けました。

さらに、お世話に行った際、カリカリ(猫の餌)が足りず、「明日の分がないけど大丈夫?」と連絡したところ、「お金がないので買えません」との返事がありました。

この無責任さに怒りを覚えました。

しかし、猫たちが心配だったので、カフェにある餌と市販の猫餌、ちゅーるを買って届けました。また、明日の猫砂がないと連絡したこともあり(猫砂は購入してもらいましたが)、以前にも餌や砂が足りなくなったことがあったのか、非常に不安に感じました。

その時はどう対応していたのでしょうか。

掃除をして床が見えるようになっても、きちんとした餌や猫砂の管理ができていない状態でした。エアコンも壊れていると言われたので、これから暑くなる時期に修理してほしいとお願いしたところ、「できない」との返答がありました。

さらに、彼女からは信じがたい話も聞きました。彼女と一緒に暮らしている同居人(男性)が猫たちをいじめていたと言うのです。しっぽを引っ張って猫が嫌がっているのに、それを「遊んでいるだけ」と楽しんでいたということでした。

掃除をしてからの短期間の間にも、さまざまな問題がありました。このような状況で、私は1日でも早く全ての猫たちを引き取ってあげたいと思うようになりました。

持って行ったクッションが落とされてました

しかし、「受け入れる」ということは決して簡単なことではありません。猫たちの命を預かるという大きな責任が伴いますし、食費や医療費なども含め、かなりの負担が私にかかってきます。

私はいつも、最後まで責任を持つ覚悟で保護活動をしています。

今回の7匹の猫たちは高齢で、エイズ陽性の子(発症はしていません)、アレルギーを持つ子、重度の歯肉炎や歯周病の子、脳障害、FIPの疑いがある子、慣れていない子、治療されていない涙目の子と、譲渡が難しい子ばかりです。

本来ならば、まず2匹ほどを受け入れ、譲渡が決まった後に次の猫を受け入れるという流れが理想でした。しかし、環境の悪さや猫たちの状況を考えると、のんびりしている暇はありませんでした。

さらに、今年いっぱいは空き家を借りられるはずだったのに、義理の母から「早く出て行くように」と急かされ、最終的には全ての猫を受け入れることにしました。

次の投稿では、今年末(2024年12月)まで借りられるはずだった空き家を出なければならなくなった理由についてお話します。

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