クマリの死
クマリは手を叩きながら
わたしに何度も死ねと言う
そんな夢ばかりみている
泣きながら目を覚ますと
そこはもう
淡々と過ごすばかりの日常だ
疲れてるのかな
と
自分で自分に苦笑いしている
あのクマリは
いつかのわたしだったような気がする
感情はかさばるばかりで
クマリのような小さなわたしと
落ち着いた五十才のわたしと
いつも対話している
どこへいけばいいのかなんて分かりきっている
生きることはパワーなので
夢を見ない日の方が
明日を乗り切れるような気がする
それだけ夢は恐ろしい
しかし
夢を見ないと詩は書けない
死ね
(沈黙セヨ)
死ね
(沈黙セヨ)
その繰り返しで
また朝が来る
クマリのわたしは
明日の朝には死んでいる
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