整列

整列が大人になってもできないでいる

爪先立ちした前ならえ

みんなは前を向いているのに

どこを向いたらいいのか分からなかった

「王様の耳はロバの耳」

徐々にみんなのいる所がきゅうくつになって、駆けだしていたんだ、国会議事堂前? 国会議事堂前?

「王様の耳はロバの耳!」

あなた、どうしたの? 怖いの? 血が、血が出てる、そう、わたしのアイデンティティは他人の流血であって、その理由である刃を、わたしはいつも両刃にしている、わたしだって痛い、流血している、


疑問形だけがいつもやさしい


「王様の耳はロバの耳!」


他人に賛同するのは簡単だ、指を当てればできる、が、そこに前ならえはないのか、整列してしまっているのか


「王様の耳はロバの耳!」

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