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真面目で負けず嫌いのわたしたち

こんにちは。長尾早苗です。

日々、人生相談のラジオ番組を聞いています。相談を聞いていると、これは他人ごとではないなと思う投稿がいくつもあったりします。

他人事じゃないと思ったどの投稿の人も、真面目で、負けず嫌い。こだわりが強く、受信機として自分が弱っている時は自分にも他人にも厳しくなっている。似ている人がたくさんいるんだなと毎日思うのです。

わたしは、自分と似た者同士の両親との距離感に悩むことがあります。

わたしの母も父も真面目で負けず嫌いで、わたしたち兄妹を3人も産んで育ててよくがんばったねと今なら心から言える。
わたしたちが3人小さかった頃は、きっと子育てが本当に大変で、褒めてほしかったんだろうな……と今は思います。お母さんもお父さんも、本当によくがんばった。
けれど、わたしは雑誌に載っても、本を出版しても、結局のところ母や父に褒められたいと思ってしまうし、わたしが30代になっても母や父から褒められている人、小さい子であっても、に嫉妬してしまいます。自分が褒められたら、すぐにそんな気持ちは忘れてしまうのだけど。

わたし自身は排卵に健康上の問題があり、母になるという選択がとても難しい中にいます。だからこそ、いわゆる「完璧な母親」にはなれません。

もう兄妹3人もそれぞれ独立して、わたしたちはそれぞれの家族との選択肢を自ら選び、生きています。まだ踏み込まれてはいませんが、そこまで親に踏み込んでほしくないし、わたしたちの人生はわたしたちのものであっていいとも思います。

それでも、母も父も寂しがり屋で負けず嫌いでとっても真面目なので、結局は親子ともに似た者同士だったのだなと思います。
三人とも、寂しかったんだな。

まだ両親ともに60代なので、まだ若い。これから二人ともそれぞれの人生があります。母も父も趣味を持っているので、本当に寂しいと思うことは基本的になさそうなのだけど、それでも両親を何らかの理由で頼らないわたしには不満もあると思うし、なんやかんや心配なのだなあと思っています。

母のことを、父のことを、もっと褒めてあげたいなと思います。
ちょっとぎくしゃくするぐらい、遠慮していたり遠慮がなかったりするけれど。
わたしが褒めてほしいのと同じくらい、母も父もわたしも似た者同士でした。

働きながらお弁当を作るか離婚するかで迷っていたというかつての20代だった母たちの気持ちが、行き過ぎだし極端だとは思うけれどがんばりすぎだったのだなと思います。そして、本当によくがんばった。

わたしたち兄妹は、母のようにもなれないし、たぶん父のような、母のような人を選ばないのだろうなとも。

真面目で負けず嫌いのMMがそろうと、結婚して、出産して、復職をしてというのが本当に大変だし、少しそれを当たり前のように思ってしまうところもある。わたしたち本当によくがんばっているねとお互いに励まし合いたいなと思う今日この頃です。

承認欲求はきちんと整理すると心理学でいう欠乏欲求にあたるらしいので、減ったら増やしたいと思うのは健康な証拠だとも思うのです。褒められたい欲求は、本当に自然なこと。

心理学入門の修了証を東北大学よりいただけました。

なんでこんなにうじうじしているのかがわからなかったけれど、両親にラインしてみようかと思います。修了証をもらったよ、雑誌に載ったよ。自意識が本当に邪魔だったよ。

わたしたちは真面目で負けず嫌い。親子ともに、似た者同士なんです。

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長尾早苗
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