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電子書籍の作り方⑤ ~KDPで出版編~
前回で目次までつけて、電子書籍(EPUB)の完成まで至りました。
遅くなりましたが、今回はKDP登録編となります!
ざっとKDPがどんな感じかわかって頂ければ幸いです。
※電子書籍をセルフ出版しまして、今までその際の方法を紹介しておりました。
KDPとは?
KDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)とはAmazonで電子書籍を世界中の人に販売できる仕組みです。①でも書きましたが誰でも無料で出版社を通すことなく本が販売できる、いわいるセルフ出版になります。
KDPの特徴をざっと挙げますと
誰でも出版可能 ※出版時の審査はあり
販売時の最大ロイヤリティ70%
販売収益とKindle Unlimitedでの収益がある
1つ目は通常のAmazonアカウントからKDPのアカウントが作成できるので、誰でも作家として登録が可能です。出版時には書籍に対して審査はありますが、せいぜい2日間で審査は完了し、だいぶゲスい本も普通に出版されていますので、ほとんど審査はあってないようなものです。
2つ目は「ロイヤリティ」簡単に言うと収益についてで、販売価格に対して最大70%の利益を得ることができます。(1000円の本が1冊売れれば700円の収益)
これは通常の印税が10%と言う話が多いことから、かなり高い数字となります。ただしこの70%にするには条件がありますので、後ほど詳細に説明致します。
3つ目も収益に関してですが前述の販売ロイヤリティ以外に、Kindle Unlimitedでのロイヤリティもあります。Kindle Unlimitedは本・漫画のサブスクで(月額980円で読み放題)無料キャンペーンも多いので入ったことある方も多いと思います。
このKindle Unlimited加入者が1ページ読むにつきおよそ0.5円の収益が発生する仕組みになっています。ただこちらはオプションであり、選択するにあたって"縛り"のようなものもありますので後ほど説明したいと思います。
説明より実際に見た方が早いと思いますので、EPUBを手に出版までをざっとお見せしたいと思います。
※必要なものはEPUBファイル、表紙画像、銀行口座くらいです
KDPへの登録
ではKDPアカウントの登録から始めます。
Amazonにログインした状態でKDPのトップページにアクセスし、サインインします。もちろん新たなアカウントを作成しても構いません。
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規約に同意。
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これだけです。最初に口座などアカウントの設定が必要ですが、今回は割愛します。(重要なので、次回できたら記事にしたいと思います)
ではもう出版作業に入ります。
新規作成から「電子書籍」を選んで下さい。ちなみにマンガは出したことありませんが、JPEGなどの画像だけでも出版できるそうです。
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ここからタイトルなど本の情報をを入力していきます。ローマ字とありますが、英語でも構いません(Google翻訳すればOKです)。項目は多いですがレーベルやシリーズなどはオプションになります。
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内容紹介がAmazonの商品説明として表示されるもので、最も重要な設定項目となります。これはHTMLでの記述が利用できますが、わからない方はWordなどの要領で[見出し○]で文字の大きさを変えたり、強調したいところを太字にして目立つようにして下さい。(HTMLといっても一部の書式しか利用できません)
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※実際の表示とは異なることが多いので、ページを確認後に修正して下さい。(修正するたびに審査があり反映に時間がかかりますが何度でも可能です)
主なマーケットプレイスは日本ならAmazon.co.jpとなります。
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カテゴリーは3つまで選択できます。「3つも無いよ!」と思うかもしれませんが、そのカテゴリのランキングで上位に行くかもしれないので適当でも選んでおくことをお勧めします。(あえてニッチなカテゴリを推奨するネットの記事もあります…)
キーワードは適当に入力して下さい。
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本は予約販売もできます。ちゃんとファンがいる方は予約販売を選んで宣伝した方がいいかと思います。
これでこのページは終わりです。(下書きで保存もできます)
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このページで作成したEPUBファイルを原稿としてアップします。次の表紙画像もアップして下さい。
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表紙画像について言及してませんでしたが、こちらの公式の指示の通り1,000 x 625 ピクセル以上で余程大きくなければどんな画像でも構いません。
「1,600 x 2,560 ピクセル(1:1.6)」が推奨とされていますが、これだとちょっと縦長過ぎてあまり見栄えが良くないと思われます。(私の感想ですが…)
1:1.5ぐらいの方がいい感じだと思います。
あと形式はPNGは不可でJPEGでアップして下さい。
アップが完了するとプレビューできますので確認してみてください。
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その後のISBNは不要です、出版社はオプションですので適当に入力して次の画面に進みます。
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次が重要なKDPセレクトへの加入の有無の選択です。
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KDPセレクトは書籍を"Kindleでの独占出版"とする条件と引き換えに販売上のサービスを受けられる仕組みです。メリットはこちらにまとめられていますとおり
70% のロイヤリティを受けることができる(通常は35%)
無料/割引キャンペーンが可能
Kindle Unlimitedで収益を得ることができる
が主に挙げられます。
いいことづくめですが、独占販売以外の大きなデメリットは"Kindle Unlimitedでは大した収益が得られない"ことです。
Kindle Unlimitedでの収益は1ページ約0.5円。(変動制ですがほとんど変わらないようです。)200ページの本を全部読んでもらっても100円にしかなりません。(私の場合だけかもしれませんが大体最初の方しか読まれませんw)
ですのでSNSでフォロワーが多かったり、ある程度販売が見込める方は買わないと読めない状況にした方が収入が大きいかと思います。大体のパターンとしては [最初に通常販売]→[売れなくなったらUnlimited] というのが多いようです。(ガーシーさんの本など)
ただ私のようにフォロワーが少ない、販売が見込めない方はこのデメリットが無いようなものなので、迷うことなくKDPセレクト行きとなります。またこのKDPセレクトは3ヵ月更新ですので途中から始めるなり辞めるなりすることが可能ですのでそこまで深刻にならなくてもいいかと思います。
そして大事な価格の設定です。
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値段は99~20000円まで自由につけれますが(0円はNG、キャンペーンでは無料配布可能です)KDPセレクトでの70%ロイヤリティを受けるには250~1250円の間にしなくてはいけません。それ以外ですとロイヤリティは標準の35%になります。他の国の販売金額も決めれますが私は適当に決めてしまいました。詳しくはこちらを見て下さい。
これが最後の設定となりますので[Kindle本を出版]ボタンを押しますとAmazonでの審査のプロセスに入ります。(まだ出版したくない場合は下書きで保存して下さい。)
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ここでAmazonのレビュー待ちとなります。
72時間以内とされていますが、通常1日か2日で終わることが多いようです。
レビューが完了するとメールが来ます。(書籍に問題があり再提出が必要な場合もあります)
「出版しました」と連絡が来たらKDPのマイページの本棚で販売中であることを確認して下さい。
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「Amazonで表示」から電子書籍のページを見ることができます。
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これにて書籍を全世界に発信することができました。これで念願の
印税生活!
とはなかなかいかないようですね…全然売れません
(大体の人はほとんど売れないようです)
めげずに次回はキャンペーン方法などを紹介したいと思います!