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クラシコ敗戦から見る、チャビバルサの今後と来季の展望

一転して続投?



PSGとのCLにまさかの敗戦で、その後に行われたクラシコにもアディショナルタイムにやられて今季はクラシコ全敗と、散々な4月を終えました。

その中でも、1月のスーペル・コパ後に退団を発表していたチャビが一転しての続投。急激すぎるぞこの展開!!




チャビバルサの未来


■クラシコ敗戦からみる、チャビバルサの課題

今回のクラシコ敗戦は、ポジティブに捉えるならばチャビバルサの明確な課題や補強ポイントが見つかった!でしょう。

まず昨シーズン上手くいった理由としては、バルサとは思えぬ守備力の高さが光ったということ。今季はそのディフェンスが崩壊気味というのがありますが、一体何があったというのか。


昨シーズンのバルサと言ったら「BACK」です。

この4バックですね。
ただこの4バック。いろいろと欠点があります。
クンデ、アラウホはそれぞれ対人には絶対的強さが、バルデはスピード、クリステンセンはカバーリングと、それぞれの個性が上手くバランスで補っているのでいいっちゃいいんですけど、特にクンデとバルデに関しては人に対して凄く喰いつきます。今季クンデCBを序盤はやってましたが微妙に終わったのはココですね。ゾーンとか関係なくメッチャ人に喰いついちゃう。幸いに背後にいるアラウホやクリステンセンは守備範囲が広いので何とかなってはいるものの、

クンデの背後に走る相手を追うアラウホ。

そのアラウホに対してのカバーでクリステンセンが絞る。
でもそうなれば中ががら空き。

コレ!!



もう1度言います。



KO・RE!!



ブスケツが最終ラインまで戻って「3人目のCB」として跳ね返す。現在のシティにおけるロドリやかつてのレアルのカゼミーロみたいな役割ですね。SBが喰いつきすぎるため、カバーカバーにおわれて最終ラインに穴が空いてしまう。ここでカバーができてしまうから穴をふさげられるのです。



そのブスケツがいなくなってからのアンカー問題は、ビルドアップだけではなくこの最終ラインに空いてしまう穴をカバーできるかどうかも求められます。序盤はフレンキーが難なくやれてましたが、そのフレンキーがクラシコを境に離脱。そこからですよね、バルサが勝てなくなったのは。
ギュンドアンがアンカーに入るときは、ビルドアップは良くても守備面では最終ラインに負担がいってしまう。ここでチャビが取った解決策こそ、クリステンセンのアンカーコンバート。




■"アンカー・クリステンセン"の功罪

クリステンセンをアンカーで使うデメリットは、CBと違って180度からプレッシャーを受けるので、その耐性のないクリステンセンは積極的にビルドアップから逃げます。なので、バルサのボールポゼッションは実質1人足りない状態なのです。

バルサの前線は左SBのカンセロを上げて5トップ化するので、後方は3バックとフレンキーが残っての4枚。クリステンセンは無いものとする。

こうなってしまう。後方で数的優位を作れない。クバルシの力業でなんとかなっているんですけど、前線の対面構築化を放棄してでもギュンドアンに下りてヘルプに来てもらわないといけない。これだと引き込まれてしまうとどのエリアでも優位性を作れなくなってしまう。速攻でしか点が奪えなくなる。





■クラシコで判明したバルサの守備問題

クリステンセンがコーナーで先制点を奪ったクラシコですが、ボールポゼッションでレアルを相手に優位性を作れたかというと全くだった。

クリステンセンに対してマークを付く必要がないので、大切なのが誰がヘルプとして下りてくるのか。そのマークについて。例えばアトレティコ戦ではレヴァが下りることでファルソエストレーモを開放出来たように、いくら数的に上回られることがなくても、スペースが生まれることで弊害自体は作れる。

その注意人物として、左のファルソエストレーモのラフィーニャ。ここに対応したのはルーカスバスケスではなくバルベルデ。あえてバスケスはラフィーニャには関与せずバルベルデに全てを任せる。その狙いこそが

これで形成をひっくり返せる。カンセロとクンデの両SBはボールに喰いつくので、ここを牽制するor出し抜けば、レアルとすれば最後厄介になるのはクリステンセンです。でもクリステンセンはポジトラにおいて何一つ脅威でも何でもないので回収は簡単にできる。ジャブを打ち続ければいつかはバルサはしびれを切らすだろうと。それが後半。いきなりのクリステンセン→フェルミンへの交代。

フレンキーとギュンドアンを中盤に残せるうえで対面構築が作れる。バルサとしては反撃の体制が整う。事実、そのフェルミンがバルサの2点目を奪ったわけですが、レアルに対しても反撃の機会を与えてしまったのです。

クリステンセンがいなくなったことで失ったものとは?


バスケスの得点シーンから。

ヴィニシウスとバスケスがそれぞれ大外で張っている。バルベルデがドリブルで中へ。

クンデが目の前の選手に付きすぎたことでサイドが空く。まぁ、ここをケアしないと1番ヤバいところをぶち抜かれるので行くべきかもしれないけど、クリステンセンいたら多分これはアラウホのマークだった。

クンデが遅れての対応。ヴィニシウスは仕掛けたい放題。逆サイドではバスケスがゴール前への進入を試みる。カンセロは気づいていない。

カンセロ全然絞れていないどころか、そもそもバスケスが視野に入っていない。カンセロの問題だけど、クリステンセンいたらもう少し整理は出来ていたのかも。

カンセロに限らずバルデにも似たような傾向があって、クリステンセンいればほぼ5バック化していたからポジションが整理されていたかもしれない。

バルサの昨シーズンの堅守は、このBACKの各々の守備能力とブスケツのカバーリング。そしてそのブスケツから始まるポゼッションによるティキ・タカ。相手にボールを渡さないからこその守備。ロメウだど役不足すぎるからまずは守備でクリステンセンをコンバートしたけれども、ポゼッションが上手くいかないジレンマ。フォルトはSBとしては堅実なタイプなので、クンデ売却が濃厚筋なら右SBはフォルトが本格的に出てくるんじゃないのかな。それだけでも解決は進みそうですけど、根本は4番の存在。




■バルサの来シーズンは?

これが本当に読めない!!


いや、マジで監督どうなる?んだけど、チャビが退任から一転の続投発表してからの解任報道という何転するの?というお家芸してるわけですが、現時点で来季もレギュラーなのが、テア、クバルシ、ギュンドアン、ヤマル、レヴァくらいか。アラウホにフレンキーはところどころで資金稼ぎのための放出報道はあるし、クンデは分からんし、カンセロとフェリックスのローン組はもっと分からん(買い取る金があるとは思えん)。


てかマジチャビどうなんの?そこからや!!


補強ポイントは明確にアンカーなので、あとウイングをどうするか。シャビ・シモンズやニコ・ウィリアムズとかありますけど、この手のタイプのウインガーがいないってのと、左はガビちゃんが戻って来ることも考えたらファルソエストレーモでいくかもしれない。そしたら左SBは考えなくてはならないし、さてどうなることやら。まずは無事に2位フィニッシュしてスーペル・コパの出場権だけでも得ようか。。。





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